毎年、僕は家で一人で自分の誕生日会をやっています。
もう3年くらいやっているんですが、誰に頼まれたわけでもなく期待している人なぞ誰もいないのに毎年やっている。もう意地だ。誰かに認められるまで続けてやる。
今年は何をやろうかなと色々と迷った結果、テラスハウス風のオープニング動画を一人で四役やって撮ることにした。なんでやろうと思ったのかは覚えていない。誕生日が寂しすぎて神のお告げ的な幻聴が聞こえたのかもしれない。
↑これが完成品。テラスハウスさをだしたくて光とばしたり、部屋の家具の配置変えたりして家で撮っているのをバレないように必死に試行錯誤した。結果としてオシャレ感はまったくでなかった。
この動画やる前は「半日くらいあれば終わるだろ」って思ってたら丸一日かかった。動画撮ったり編集したりするのって難しい…!
ちなみに動画の編集はHitFilmeというソフトを使った。これたまに使っているんだけど、無料だけど機能多くてめっちゃ良い。
ということで今日は上の動画をどうやって作ったかの話を書いていきたい。
家で一人でテラスハウス風のオープニング動画を撮る
まずはキャラクターを考える
動画を撮る前にまずはどんなキャラクターがでてくるのか考えることにした。テラスハウスと言えば個性的な男女が織りなす台本のないラブストーリーだ。(見たことない)
ということは、それぞれ特徴が違うキャラクターを考えなければならない。暗い部屋で一人で考えた結果4人のキャラクターが誕生した。
渡邊朋也
年齢:27
職業:プログラマ
【備考】
お調子者で時々熱くなる一面もあるテラスハウスのリーダー。趣味はウクレレと盆栽。みんなの相談に乗ったり、話をまとめたりする頼れる存在でもあるが、お酒を飲むと口が悪くなる特徴がある。プロゴルファーである神永隼人と親友のような存在であるが、心のどこかでは若くして成功している彼に嫉妬と焦りのような感情を抱いている。
市井あかりのことが好き。
神永隼人
年齢:22
職業:プロゴルファー
【備考】
22歳という若さでゴルフ界を背負って立つと言われている天才。他人に厳しい面があるが自分にはもっと厳しい。「天才」と呼ばれる世間のプレッシャーがあり時折ナーバスになる繊細な一面もある。その際はテラスハウス内にピリピリした嫌な空気が流れる。家族のことを一番に大事にしており、初めての賞金はすべて実家の両親のために使った。
市井あかりのことが好き。
市井あかり
年齢:22
職業:アパレル関係
【備考】
都内のショップで働きながらいずれは自分の店を持つことが夢な22歳。しかし片親である父を北海道に残しているため、実家に帰って父と暮らすか自分の夢を叶えるのを優先するのか迷っている。穏やかな性格だがときおり20代とは思えない達観した意見が口からとびでる。しかし、やはりまだ幼い部分もあり涙を見せることもしばしばある。
瀧本秀二と隠れて付き合っている。しかし実は神永隼人のことが好き。
瀧本秀二
年齢:30
職業:外資系企業
【備考】
幼少時からエリートで、小学校から受験をして私立に通い、東京大学にストレートで合格し、その後ゴールドマンサックスに入社。英仏独の三ヶ国語をネイティブ並に喋ることができる。自分に絶対的な自信があり大抵のことは思い通りになると考えている。そのためテラスハウスメンバーとぶつかることも多い。しかしその知識や経験でメンバーを引っ張っていっているのも事実である。
市井あかりと付き合っている。市井あかりが瀧本秀二を好きなことを知っている。
相関図はこのようになっている。この図を見ると一番左のキャラクターがかわいそうに見えるが、最終的には相談に乗っているうちに…というありがちなパターンで2人は付き合うことになる。王道だ。結局みんな王道が好きでしょ?
こういう名前とか性格とか相関図の設定を2時間くらいかけて考えて、バババッとノートに書いてたんだけど、いざ動画撮るときはまっっっったく役に立たなかった。
こういうのってやっているときは「おもしろいこと考えている!」って気持ちになっているんだけど、後で見返すとただただゴミを作っているだけのことが多い。ダストマンと呼んでくれ。
動画を撮る
もちろん家で一人なので誰かが動画を撮ってくれるわけがない。
だからこうやって小さい三脚などを駆使して一人で動画を撮る。
一人だし「家の中で撮る」という制約があるので、この画像のシーンを撮るのにも意外に時間がかかった、、、
普段何もおいていない場所にものを移動させて、それっぽい空間を作っている。なんで手間をかけて誕生日に動画を撮っているのかは自分でもわからない。ただこういうのやっているときって「自分はすごいものを作っている」という謎の充足感が得られるから不思議だ。あとで見るとやっぱりゴミなんだけど。ダストマン!!
テラスハウスのオープニング動画をyoutubeで探して色んなの見たんだけど、必ずギターを弾いてる人がいた。だからウクレレを買った。3000円くらいだったかな。完全にこの動画を撮るためだけに買ったので、今もうどこに置いてあるのかわからない。
これも家具を色々と動かして撮影している。普段は洋服とか布団を入れているタンスに無理やり本棚とかを置いて動画を撮った。
「家にいることがバレない場所」を必死に探して無理やり動画を撮った。スボンを履いていないのは、すぐに他のキャラクターで動画を撮るから着替えやすくするためだ。露出狂ではない。
「おいこの写真どうやって撮ったんだよ!第三者目線があるのはおかしいだろ!!」
と思うかもしれないが、
もちろん遠目に三脚をおいて撮っている。
一人で家で動画を撮って、一人でスマホで撮影して、一人で演技する。寂しさと悲しさと切なさの三重奏。
一番困ったのは女役だ。僕は女装というものをしたことがないので甘くみていた。
「ヅラをかぶればお笑いのコントみたいに、それなりには見えるだろ」
と思っていたがそんなことはない。お笑いのコントをやるときだって、演者は女性に近づくように化粧をしているのだ。あと自分がブスだということを忘れてはいけない。
(ちなみにどうでもいい事だけれど、飲んでいるのはワインじゃなくてゆかりのシソジュース)
困ったのはそれだけでなく服装。当然、女性の服装なんて持っていない。
だから上の画像の服装をamazonで購入した。こういうワンピースのような服装なら、着れば男の体型でもごまかせると思った。
なのでこの服の一番大きいサイズのやつを注文したんだけど、、、
通報しました。
いやもう短いのなんのって。ミニスカートにも程がある。一番大きいサイズだから大丈夫だろって考えてたんだけど、よくよく考えたら僕180cm以上あるんですよね。その身長で女性服って多分なかなかないよね。
まあでももしかしたら、この格好でも女性のヅラをかぶればいけるかもしれない…
怖!!!!
今このブログ公開した状態で仮に僕がなにか犯罪をしたとしたら100%この写真使われるよね。
「普段はおとなしいようでしたが、家にいるときは奇行に走る一面もあったようです。怖いですね〜」ってミヤネさんとかに昼の番組で言われるやつだからね。
ということでなるべく顔を隠して、かつ足元がうつらないように動画を撮ることにした。
夕方に傘をさして歩くのをイメージしたもの。これは風呂場で撮っている。
風呂場に折りたたみ傘を持って上半身だけが映るように撮った。世の中のたいていのものは都合の良い一部分だけが切り取られているというがよくわかる画像。
ちなみに初めはシャワーを使って雨が降っている風の演出をしようと思った。そしたら部屋が水びだしになったのでやめた。小学生でもわかることだ、お風呂で遊んではいけないということを27歳にして学んだ。誕生日そうそうに一つ成長できてよかった。
他にも、一番初めの車のシーンではチョロQを走らせてみたり、、、
このシーンではヅラを持って一人でしゃべっている。これをやっているときは虚しさを通り越して感情が無だった。虚しさを超えた先にはむしろ清々しさがあるんだなと初めて知った。ランナーズハイみたいなものかもしれない。
1万円くらいお金かけて、丸一日使って動画撮って編集して、公開してもたいして誰からも賞賛されなくて本当に何やっているんだろうという気持ちになる。
賞賛されるどころか友人からは「いい加減やめれば?もう27歳だよ?」とLINEで連絡が来る始末だった。
だけど楽しいんだ。虚しい気持ちもあるけど楽しいという気持ちの方が大きい。インターネットがある時代でよかった。インターネットがあるからくだらないもの作っても誰かに見てもらえるけど、もしインターネットがなかったら、公園とかに行って作ったものを誰かに見てもらうためにさまよっていたかもしれない。
動画を撮ってみて
出来はどうであれ動画を撮って編集するのは楽しい。また何か家で一人で撮ろうと思う。
ネットにこういうのを上げる前って「すごいリツイートされて話題になったらどうしよう」とか思うんだけど、そんなことはまったくなかった。
しかし塵もツモれば山となるという言葉がある通り、僕のやっていることがいずれものすごくリツイートされる日がくるかもしれない。
そうなるまでに日々ネットの世界にゴミを撒き散らしながら生きていきたいと思う。そして有名になった暁にはテラスハウスのレギュラーとしてテレビ局から呼ばれるかもしれない。
その日を願ってゴミみたいなものをこれからもネットに あげ続けたいと思う。27歳おめでとう。自分!!
その他のおすすめ記事