消してぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
リライトしてぇぇぇぇぇーーーーーーーーーー!!!!
「って叫んでるバンドでしょ?」
「昔の曲はよかったよね」
「初期の頃は好きだったけど最近は聴いてないなぁ…」
バッカ野郎!!!!!!!!!!!
ASIAN KUNG-FU GENERATION(以下:アジカン)の話をすると昔聴いたことある人にほとんど上記のような話をされる。もう一度言おう。
バッカ野郎!!!!!!!!!!!
初期の曲が良いのではなく、最近のアルバムを聴いてないだけ
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崩壊アンプリファー、君繋ファイブエム、ソルファという3つのアルバムを聴いたことがあり、そのときくらいの「初期の頃のアジカンが好き」という人は多い。
ただそれは違うと言いたい。昔のアジカンが好きというわけではなく、それ以降のアルバムを聴いてないだけなのだ。
これに関してはボーカルであるゴッチも「やっぱり一番売れたときのアルバムがそのアーティストを象徴するアルバムになってしまうから仕方ないよね」というような話をしていたことがある。
※ ここでは「アジカンの初期=ソルファより前」ということにする
Asian Kung-Fu Generation - Rewrite
そのアーティストが売れたときには、やはりテレビやラジオなどで曲が流れるので耳に残っている人も自然と多くなる。つまり「初期のアルバムの曲=アジカンの音楽」という風になってしまう。そうなるとそれ以降に少し違うアルバムを出すと、「あれ?何か変わった?昔と違う」と思われてしまうのだ。
「若い人からみたらリライトばっかり歌っているおじさん」ということで「リライトおじさん」とゴッチも自分を呼ぶことがあるくらいなのだ。
(一番最近のシングルは『夜は短し歩けよ乙女』のオープニングテーマにもなった「荒野を歩け」。これも良い曲だから聴いてほしい)
そして「アジカンは初期の方が良い」と言われるのにはもうひとつ理由がある。それはアルバムごとに異なったコンセプトで曲作りをしていいるので、アルバムによって聴いた人の受ける印象がかなり変わるからだ。特にソルファの次に発売された『ファンクラブ』というアルバムはアジカンの中でも異質なものなので、そのギャップは大きかったと思う。
アルバムごとに一貫したコンセプトがあるため、ファンは「アルバムの中のこの曲が好き」という形ではなく「このアルバムが好き」という人がきっと多いはずだ。
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あとでも紹介するが、特にコンセプトアルバムとしてわかりやすいのはサーフブンガクカマクラだ。曲名がすべて江ノ電の駅名に関連(江ノ島エスカー、由比ヶ浜カイトなど)したものになっているのだ。そのコンセプトのアルバムに向けてシングルも計算して出しているのだからおもしろい。
ということでさっきあげた初期のアルバムももちろん好きなのだけれど、それ以降も僕はめちゃくちゃ好きなのでそれを年代順に紹介していきたい。
アジカンの中期〜後期のアルバム解説
ファンクラブ (2006年)
とにかく暗い印象が残るアルバム。ソルファで好きになったあとにファンクラブを聴いて「アジカン変わったな…」と離脱した人も多いかもしれない。
歌詞も今までは「繋ぐ」「未来」など多かった今までと違い「憂鬱」「暗闇」などのマイナスなワードが多く散りばめられている。桜草という曲は引きこもりを思わせるような歌詞にもなっている。
ただこのアルバムは暗いだけでなく、絶望から這い上がっている最中のもがく様が描かれ、その中で希望をみつけていくようなことを感じる。
特に8曲目の「センスレス」のラストにかけての疾走感は高揚感すら覚える。このアルバムで離れていったファンもいるかもしれないが、このアルバムこそ名盤とする人も多い。またジャケットのイラストと曲がこれほど噛み合ってるアルバムもなかなかないと思う。
ゴッチが少し前のとあるインタビューで「あの頃は色々こじらせてたね」と言っていたのも印象的。
ワールドワールドワールド(2008年)
ワールドワールドワールドというタイトルの通り、世界を一周して旅しているような気分になれる疾走感がある。「旅立つ君へ」から「ネオテニー」という曲は切れ間がなく、曲と曲がつながっている。プログレ的な要素も感じるアルバム。
初めて学生のときに聴いたときは「なんかどれがどの曲なのかわかんなくて微妙だな」 と思ったが、全曲通して聴く心地よさに気づいたときには、何回も繰り返して聴くようになっていた。
ラストの曲が「新しい世界」というタイトルで「まだまだ旅は続く」と思わせてくれる疾走感もたまらない。最後の音がなったときに最高の満足感が得られる。PVは今までの中村佑介のジャケットの絵が総結集したものになっており、アジカンを総括するようなものになっている。
バンドのグッズダサいっていう記事読んだけど、ダサいダサくないなんて主観なんだから(アジカンのグッズのなかには俺もそれは...と思うものがよくある。笑)、どうせなら今まで買ったグッズのなかで一番クールなものをシェアしまくったほうが面白いしフェアだよね。その人のセンスもわかるじゃん。
— Gotch (@gotch_akg) April 16, 2018
僕は個人的にこのアルバムが一番好きなのだけれど、ライブに行って買ったTシャツのダサさには驚愕した。(少し前に「バンドのグッズがダサい」という内容のブログがバズって、ゴッチもそれに言及していた)
未だ見ぬ明日に(2008年)
アジカンとしては珍しいミニアルバム。「アルバムには入れられなかったけど単体として見たらすごく良い作品を集めた感じ」とインタビューで語られている。
ワールドワールドワールドなどに入らなかった曲が中心になっているのだが「アルバムに入らなかった捨て曲」のようなマイナスなものではなく、「曲が強すぎてアルバムのバランスを考えたら分けたほういい」という理由でミニアルバムとして発売された。なのでそれぞれの曲の完成度は高い。個人的には一曲目の「脈打つ生命」はシングルでだしても良かったんじゃないかってくらい好き。
収録されている「ムスタング」という曲はゴッチがソラニンという漫画に影響を受けて作った曲である。漫画が宮崎あおいで実写化されるときに映画でムスタングは使用され、さらに「ソラニン」という曲も映画のメインテーマ曲になる。(宮崎あおいが歌うソラニンはシチュエーション含めて最高だった)
一曲目の「脈打つ生命」や「サイエンスフィクション」、そしてラストの「未だ見ぬ明日へ」なんかはシンプルなロックサウンドなので、初期のアジカンが好きな人も気にいるかもしれない。
サーフブンガクカマクラ(2008年)
冒頭にも少し話しで出たが、江ノ電の駅名(全てではないが)が順番に曲になっているアルバム。今までのアジカンはハードコア気味の重めな感じもあったが、完全にそれとはべつのパワーポップ系の音になっている。ロックというよりもポップという方が合っており、聴くと江ノ電から海が見える光景が浮かぶような感じになる。
ファンクラブと同様にこのアルバムを聴いて「アジカン変わったな…」と思った人は多いかもしれない。僕も実はその中の一人で、学生時代に初めて聴いたときは「今までのアジカンと違いすぎる!!」とガッカリしたのを覚えている。
しかし聴いてるうちにどんどんと好きになり、今ではトップ3に入るくらい気に入っているアルバムになっている。
よくよく考えるとワールドワールドワールド、未だ見ぬ明日へ、サーフブンガクカマクラって2008年だけで一気に発売している。2008年だけで20曲以上も出しているって冷静に考えたらすごいな。
マジックディスク(2010年)
ロックの音だけでなく、シンセやパーカッションなど様々な音を取り入れている挑戦的な曲が多い。アジカンの曲は全員でセッションしながら作っていくことが多いのだが、このアルバムはゴッチ主導で曲を作成しているのも特徴的。
マジックディスクは2010年までの世の中の暗いムードを払拭するために「新しい10年の新しいムードを作る」というイメージで作成されている。歌詞も未来へ歩みだすようなものが多い。
また、このアルバムに含まれている「新世紀のラブソング」「ソラニン」「迷子犬と雨のビート」のシングル3曲がすべてタイアップになっているのも印象深い。
新世紀のラブソングはゴッチが「すごい曲ができた!」とメンバーに連絡したらシカトされてブチギレたというエピソードがある。
(のちのち他のインタビューで「今までと違いすぎて最初は驚いた」という話をメンバーがしていた)
ランドマーク(2012年)
マジックディスクとは対照的に、全員がそれぞれ作曲に関わっている。そしてこの作品は3.11に対してのゴッチの考えが深く根付いている。
地震が起きたときに「今音楽を作る意味や葛藤」というものがかなりあり、このアルバムの制作にはかなり苦労したらしい。「そもそもレコーディングをしていいのか?」という葛藤もあったという話だ。歌詞自体にも震災に対する意見が多く入っている。
これだけ聞くと暗いアルバムだと思うかもしれないが、「踵で愛を打ち鳴らせ」などはポップさもありつつ、歌詞にメッセージ性もあるのでぜひ聴いてほしい。
また「All right part2」はチャットモンチーの橋本絵莉子がコーラスで参加しているうえに、歌詞があいうえお順になっているという仕掛けがある変わった曲になっている。
アジカンのバンドサウンドの勢いもありながら、震災に対する重いメッセージが両立されていて、歌詞を見ながら何度も聴き直したくなるアルバムなのだ。
Wonder Future(2015年)
アルバムの構想を考えたときに「ラウドなものを作りたい」とメンバーで意見が固まったときに、その音のイメージがFoo Fightersのイメージに近いものがあった。そのためFoo Fightersのアメリカにあるプライベートスタジオを借りてこのアルバムはレコーディングされている。タイトルが「英語/日本語」になっているのは海外に向けて、そういう風にしたとのこと。
また、ランドマークで多くの楽器やサポートメンバーを入れて音作りしたのとは対象的に、とにかくシンプルに4人での演奏を重視して曲が作られている。
一曲目の「Easter / 復活祭」はゴッチ以外のメンバー全員が「これが絶対に一曲目だ」と即決まったほどオープニングにふさわしい重く疾走感のある曲となっている。
他にもコンピレーションアルバムやソルファの再録アルバムなども出している
(こちらは若手バンド(KANA-BOON,夜の本気ダンス, 04 Limited Sazabysなど)がアジカンの曲をカバーしているコンピレーションアルバム)
(2016年にはソルファを再収録もしたアルバムも出している)
そのほかにもアジカンが主催でやっていたナノムゲンフェスのコンピレーションアルバムだったり、カップリングや未発表曲を含めたベストアルバムだったり、ゴッチのソロでの活動だったりと常にコンスタントに活動し続けているのだ。
ベストアルバムは現在4枚
ちなみに最近ベストアルバムが3枚同時に発売され、現在アジカンのベストアルバムは4枚になっている。何個かあって分かりづらいのだが、以下のようになっている。
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・BEST HIT AKG
初期〜中期(マジックディスク)までの曲
BEST HIT AKG 2(2012-2018)(通常盤)
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中期(ランドマーク)〜2018年頃までの曲
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・BEST HIT AKG Official Bootleg “IMO"
・BEST HIT AKG Official Bootleg “HONE"
上記は通称「芋盤」と「骨盤」と呼ばれるアルバム。2012年にBEST HIT AKGを作る際に、ゴッチが「俺だったらこう作る」というものをブログで発表したものが、芋盤/骨盤として発売された。(芋盤と骨盤は正式なベストではなく裏ベスト的な扱い)
最近のアジカンも聴いてほしい
初期の頃もたしかによかったが、今のアジカンの楽曲もぜひ聴いてみてほしい。どれを最初に聴いたらいいかと言われたらめちゃくちゃ困るのだけれど、個人的にはワールドワールドワールドが好きだ。ただ一番最近のWonder Futureから聴いて一曲目の「Easter / 復活祭」のイントロのかっこよさも知ってほしい。でもサーフブンガクカマクラのポップな音も聴いてほしいし、ランドマークの今までのアルバムと違った音も好きになってほしい。もう全部聴いてほしい。そして秋頃にはまた新しいアルバムが出るらしいので、それもぜひ聴いてほしい。
ついこの前にあったKANA-BOONの5周年ライブの対バンがアジカンだったので見に行ったのだけれど、やっぱり最高だった。秋のアルバムがでたら絶対にライブに行こう。
Twitterもやっています
「仕事で女の子と話すから彼女できるんじゃないの?」と友達に言われから、「女の子と話すときに相手が恋愛感情のない無で接してくるから、こっちも無の感情でいるだけ。可愛い子と話しててもキャラクターのフィギュアを見てるような感じ」と返答したら「顔がキモい」と言われた。顔関係なくない?
— megaya (@megaya0403) June 12, 2018
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