ロボットに仕事を奪われる時代が早くもやってきたのか…
2月1日の朝に電車でニュースサイトを見ていて戦慄した。ロボットがコーヒーを入れてくれるカフェが渋谷に出来たらしい。
人工知能に人類が支配されるかもしれないシンギュラリティが起きるのは2045年だと言われていたが、まさかこんなに早く来るなんて…
ふとスマホから顔を上げて周りを見ると、誰一人として慌てていない。何事も起きていないかのように日常を過ごしている。誰も「ロボットに人間が支配される」なんて夢にも思っていないのだ。
おそらくコーヒーを作るロボットカフェは、機械に世の中が支配される前の下準備なのだ。そして、この由々しき事態に気づいていいるのはおそらく僕だけのようだった。
僕は心に決めた。
こいつを…このロボットを破壊しよう
それが人類が生き残るための唯一の道なのだ。I'll be back.
ロボットがコーヒーを淹れる『変なカフェ』に行ってきた
ロボットがいるのは渋谷モディの地下1階だ。やはり世界征服をもくろむ悪の基地は地下だと決まっている。
モディに入るといつもどおりの明るい雰囲気で、ファッションブランドの女性店員が元気に声を出している。
何をやっているんだ!この建物の地下で今まさに世界の改変が行われようとしているのに!なにを一生懸命に洋服を売っているんだ…!!!
緊張した面持ちで変なカフェに向かう。頭の中でターミネーターのあの音楽が流れる。ダダンダンダダン、ダダンダンダダン。
いよいよ人類 対 ロボットの運命を決める全面対決だ…!!
……
…………
………………………
………………………………ロボットって…これ?
ロボットに支配されるなんてただの僕の妄想だった。シンギュラリティなんて全然まだまだこない。
こいつに人類が支配されるんだったら、アンドレ・ザ・ジャイアントが来日した時点で日本は完全に終わっていただろう。
変なカフェとは?
『変なホテル』に無事にチェックイン(*´∀`)
— みけ (@709yuuki1) 2018年2月1日
ホントに恐竜の受付だぁ(笑) pic.twitter.com/r6xgsVcIRP
長崎に『変なホテル』があるのを知っているだろうか?受付や荷物運びなどすべてロボットが行っている変わったホテルでH.I.S.が運営している。
そのホテルのスピンオフ的な感じで『変なカフェ』として渋谷にやってきのだ。
渋谷モディの地下一階にはもともとH.I.S.が入っており、その目の前に変なカフェが併設された。
だからロボットがコーヒーを作る目の前で、真面目に働いている人たちがいるカオスな異空間が誕生していた。
変なカフェでの買い方の流れを簡単に説明すると以下のようになる。
なお『※ロボ』と書かれているものがロボットがやってくれ、それ以外は自分で行う必要がある。
- 自動券売機でQRコードつきの券を買う
- コップを自分で置いてQRコードを読み取る
- ロボットがコップをとってコーヒーを入れてくれる ※ロボ
- ドリップされるコーヒーの完成を待つ
- 出来上がったコップをロボットが運んでくれる ※ロボ
- コーヒーを取り出してお好みで、砂糖やミルクを入れる
ロボットは本当に『コーヒーを作る』だけなのである。それ以外はほぼ手動なのだ。
そしてオープン当日だったからなのかはわからないが、がっつりスタッフがいた。もはやアナログなんだかハイテクなんだかよくわからなくなってきた。
しかし、あくまでもコーヒーを飲むのが目的ではないのだ。これはエンターテイメントなのだ。
「いやいや人がコーヒー作った方が早いでしょ?」なんて夢のないことを言ってはいけない。
子「ディ◯ニーランドのミッキーで誰が中に入っているの?」
親「誰も入ってないよ、夢と魔法の世界なんだよ?(ニッコリ)」
と世の中の常識を覆す概念を当たり前にする心持ちが大切だ。「奇跡も、魔法も、あるんだよ」とまどか☆マギカでも言ってるしね!!!(希望はない模様)
僕は個人的にはニコニコで『技術の無駄遣い』のタグがつきそうな、こういった変な取り組みは大好きだ。だからこのカフェのオープン日の2月1日にすぐ行った。
変なカフェでコーヒーを買う流れ
今度は画像つきで詳細にコーヒーを買う流れを見ていこう。
1. 自動券売機でQRコードつきの券を買う
まずはタッチパネルにて券を買う。オーソドックスなものが並ぶがオススメは『本格 ドリップコーヒー』らしいのでそちらを購入した。
ちなみにこのオススメはロボットが教えてくれたわけではなく、スタッフのお兄さんが教えてくれた。
2. コップを自分で置いてQRコードを読み取る
QRコードを読み込むリーダーがあるので、そこに買った券を置く。そしてコップを取り白い台座に置く。ここまでは手動。
いよいよロボットの出番だ!!
3. ロボットがコップをとってコーヒーを入れてくれる ※ロボ
「コーヒー ノ チュウモンガ ハイリマシタ」
と無機質な声がすると同時に、ロボットが置いたカップを運んでいく。
グワングワンと忙しそうに動くロボットは見ているだけで楽しい。機械が動くだけでなぜなぜ人はワクワクするのだろうか?
4. ドリップされるコーヒーの完成を待つ
コーヒーは目の前でドリップされていく。コーヒーが完成するまではしばしロボットを眺めてまつ。
「ヤサシイ ハーモニー ヲ カナデル アジ デス」
と、シャレたなことをロボットが言っていた。決して「お前はロボットだから飲んだことねーだろ!」という無粋なことを思ってはいけない。
5. 出来上がったコップをロボットが運んでくれる ※ロボ
「ドリップコーヒー ガ デキアガリマシタ」
完成したコーヒーは近未来のワープ装置のような土台に置かれる。現状で世界一かっこいいコーヒー置き場かもしれない。
コーヒーが完成すると、
「アトカタヅケ アトカタヅケ」
といそいそとロボットは洗い物を始めた。「あ〜忙しい忙しい!」が口癖だったバイトの先輩を思い出した。
コーヒーを入れ終わったあとはポーズをとってくれる。
シャキーン
という擬音が聞こえてきそうな感じだ。かっこいい…!!
『技術の無駄遣い』はおもしろい
「ロボットがやる意味があるのか?」
と言われればまったくないかもしれないが、将来的にはこういう風景が未来が辺り前になってくるのかもしれない。
何度も言うが「ロボットがいなくても券売機買うところでコーヒーが出てくればいいのでは?」というような夢のないことは絶対に言ってはいけない。
この機械がハイテクなのかどうかは僕に知識がないのでわからない。しかし、やはりロボットが動いているのを見るのは楽しい。
小学校の社会科見学で、自動車工場に行った時の興奮が蘇ってくるようだ。
コーヒーはオマケで、1回300円で味わえるエンターテイメントと癒やしの時間を買っていると考えれば安いものだ。
横浜のコスモワールドみたいな小さい遊園地に置いてあったら人気でそうだな…とぼんやり思った。
ちなみにドリップされたコーヒーのカップを拭いてくれる機能はないので、カップの見た目は汚い。今後の進化に期待したい。(蓋があるので問題はないが)
Twitterもやってます
今回一番よかったのは兄弟愛が伝わったところ!
— megaya (@megaya0403) 2018年2月1日
Tシャツは本気で気に入ってます pic.twitter.com/2RvJT5nGp0
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