会社の先輩が「息子と一緒に、東京メトロに乗って一日で色んな駅で降りて遊ぶ」ということをやっているらしい。
なんかおもしろそうだなーということで、ついて行ってみることにした。
※「先輩の息子」は言いづらいので以下からRくんと書きます
東京メトロを縦断しよう
この遊びは2回目らしく、前回は丸の内線をずっと乗ってRくんが降りたい駅で降りるといった感じらしい。
久しぶりに路線図見たけど東京は複雑すぎて、田舎者には辛い。
(引用:http://www.tokyometro.jp/station/index.html)
今回は東京メトロの数ある路線の中で、南北線を制覇することになった。制覇すると行っても、全ての駅で降りるというわけでなくRくんが降りたい場所で降りる。
降りた駅を少し散歩して、寄りたいお店には寄るという、ぶらり途中下車的な旅。
最終的には有楽町で「今日乗った電車と同じ車両のプラレールを買う」というのが目的らしい。おもしろいなこの遊び。
(引用:http://www.tokyometro.jp/index.html)
なぞっている部分がだいたい今日乗る予定の南北線のライン。なので今回はタイルの通り東京メトロ縦断の旅になる。
(引用:http://www.tokyometro.jp/index.html)
小学1年生のRくんが降りる駅を決める。ということで今日の楽しさがすべてRくんにかかっているわけだ。
Rくんがこの遊びのルールであり神的な存在とも言える。
頼むぞ、ブログのおもしろさはお前(小1)の腕にかかってるんだぞ。
小竹向原で待ち合わせ
まずは副都心線にある小竹向原という池袋から3つ隣の駅で待ち合わせすることになった。(先輩の家と、僕の家の駅のちょうど中間くらいにあるから)
ということで会社の先輩と待ち合わせして、Rくんとも初めてのご対面。
Rくんは僕に会った瞬間に、
「顔なげー!!細長い!!
アゴに髭が生えてる!メガネださい!!ホクロが顔についてる!!」
と言葉の暴力というより、言葉のバズーカ砲で僕の心を木っ端微塵にしてきましたよ。たしかに僕は身長が180越えてますし、地元では「ナナフシ」「モアイ」とか言わてるくらい細長いですけど、初対面でそんなに躊躇なく暴言のシャワーを浴びせられたのは初めてでしたよ。
そんな感じでスタートから「今日は心が折れる日なんじゃないのか」と一抹の不安を感じながら出発した。
東京メトロの一日乗り放題キップはめちゃくちゃお得
今日の遊びは、電車に乗ったり降りたりを何回も繰り返す。ということで心配になるのは電車の料金。貧乏性な僕は、
「電車乗るだけで、毎回お金払うの嫌だな、降りたくないな。
というかもう帰りたいな」
と思っていたのですが、東京メトロには一日乗り放題のキップがあるらしい。知らなかった。
しかも値段も安くて600円で乗り放題になる。安い。
これ都内で何駅か用事ある人は買ったほうが得だよ、絶対。倒置法使うくらいだから絶対だよ。
まずは南北線の一番端っこの赤羽岩淵を目指す
縦断するためにはまずはスタートラインに立たないといけない。
最初の目的地は、南北線の最北端にある赤羽岩淵という駅。言ったことないというか、駅名すら初めて聞いた。
(引用:http://www.tokyometro.jp/index.html)
南北線って乗ったのおそらく初めてなんだけど、駅がすごいかっこよかった。なにこの未来的な感じ。秘密結社の基地みたい。
Rくんも初めて見たらしく「え?これ電車来たらどうするの?どうやって開くの?」と慌てていた。
口は達者でも頭はやはり小学1年生。僕はここがチャンスだと思い、初対面の印象の悪さを挽回しようと思って、
「これはな、手を前にかざして【開けゴマ!】って言うと開くんだよ」
とウィットに富んだハイセンスなギャグを披露したところ、見事にシカトされました。なんやねんこいつ。
シカトされながらも南北線に乗り込むと、Rくんは急にノートとペンを取り出して何かを書き始めました。
Rくんが自分で決めたルールで、着いた駅の駅名を漢字とローマ字で書いていくらしい。
1年生で漢字とローマ字書けるとかすごいな。僕なんか6年生になったときに「し」が「shi」って書くことに気づいたレベルですよ。
そのあとも路線図を見ながら「駅名の漢字クイズ」をやったりして、Rくんに「この漢字は俺書けるよ!え!書けないの?だせー」とバカにされながらも赤羽岩淵に着きました。
ここで「ダサいって言われてムカつく?小学生だから怒りませんでしたよ。だって僕大人ですから」とか言いたいのですが、Rくんから出題された問題に本当に答えられませんでした。
ただたんにぐうの音もでず黙って微笑んでいましたよ。
だって「ためいけさんのう」とか「ごこくじ」とかパッと言われて書けます?Rくん頭良すぎない?
赤羽岩淵に到着!!
ということで、南北線の一番端っこにある赤羽岩淵に到着。
Rくんもちゃんと記録つけ完了。岩淵って難しいよな、、、
漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字とかこれめちゃくちゃ良い勉強になるな。
この遊びはRくんが指定した駅で降りて、ノープランで少しブラブラするというものだから赤羽岩淵に何があるのか誰も知らない。
ということで少しブラブラしてみることにした。
何にもねーな!!!!
ということで、少しブラブラしてたものの何も見つからなかったので、すぐに次の駅に行くことにした。
まあ、こういうこともあるか次の駅に期待しよう。
王子駅で寿司!公園!!モノレール!!!
赤羽岩淵駅にはガッカリしながら再び南北線に乗車。
次は王子駅で降りることになった。
(引用:http://www.tokyometro.jp/index.html)
王子駅にはおもしろいお店とかあってくれ。じゃないとブログとしての盛り上がりが0で終わってしまう。頼むぞRくん、、、
降りてみると王子駅はけっこう栄えてて安心した。これなら何かありそうだ。
歩いていると、Rくんが「お腹が空いた」と言い出した。時間は11時くらいでお昼を食べるのにはまだ少し早い。
しかし今日を支配する神ことRくんがそう言っている。なので何か持ち帰りで買って、どこかで座って食べることにした。
そんなことを話していると目の前に、持ち帰り専門の寿司屋を発見した。寿司屋のやすけというお店。
Rくんも僕と同じで寿司が大好物らしいので、ここで買うことに決定した。
それにしても美味そうだなぁ、、、そして値段が安い。ウニの手巻きが330円とかで売ってる。
寿司を買ったは良いものの食べる場所がない。さすがに地べたに座って食べるようなマナーの悪いことはしたくない。
駅まで戻って看板を見てみると、飛鳥山公園というものが近くにあるという情報を得ることができた。
ということで寿司を食べるために飛鳥山公園を目指すことに。
手を繋いで歩いてのを見ると、やっぱり家族っていいなーと思う。まずは早く彼女欲しい。
公園の付近に近づくと、あるものが目に飛び込んできた。
モノレールだ!!!
うわー!テンションあがる!!
ただの公園に行くだけだと思ってたらモノレールに乗れるとは。
飛鳥山公園モノレール(アスカルゴ)というものらしい。
Rくんは「お腹空いた。早く寿司食べたい」って言ってたけど、テンションあがりきった僕はそれを無視してRくんをモノレールに押し込んだ。
モノレールは5分もしないうちに公園に着いてしまうけど、すごい楽しい。少し上から街を見渡せるのも良いし、モノレールに乗れる機会自体が少ないからそれだけでも気持ちが高まる。
これが無料で運行してるっていうんだからすごいな。太っ腹だ。
モノレールからはタイミングが良く新幹線も見ることができた。Rくんも新幹線を見てテンションが上がって、モノレールを気に入ったようだった。
飛鳥山公園についてみると、家族連れやマラソンをしている人がいて王子を利用している人の憩いの場となっているようだった。
ベンチで座れる場所を確保したので、買った寿司を食べることにした。
マグロの握りと、手巻きずしの明太子とマグロのタタキを購入した。
これがめちゃくちゃ美味かった!
マグロの握りとか1人前で800円しないくらいなんだけど、「え?この味で、この肉厚さで安すぎない?」ってくらいにクオリティ高い。
神奈川県の三浦マグロを食べて育った僕が言うのだから間違いない。
手巻きずしも300円で米の量もめちゃくちゃ多いし、味ももちろん美味しい。下手にコンビニのおにぎり買うくらいだったらこっち買ったほうが良い。
というかこの店が家の近くにあったら週2は絶対に通うと思う。それくらい気に入った。
Rくんも大満足のようで、にぎり1人前をぺろりとたいらげていた。
本当にめちゃくちゃ気に入ったから、もう一回お店のリンク貼っておこう。
寿司に満足して、公園で少し遊んで王子駅をあとにすることにした。王子駅もっと探せばいっぱいおもしろいところありそうだな。
飛鳥山公園もすごい広いみたいだったけど、王子で時間使いすぎると南北線を制覇できなくなるので諦めた。
(地面に方角と場所が書いてある。西を向くと大阪とか書いてある)
(本当はこの公園はものすごい広いみたいだ)
(街中には路面電車も走っていて、これにもかなり興奮していた)
永田町に行く。そして予定外の展開へ。
次は永田町駅へ。永田町といえば国会議事堂があるくらいしか思いつかないけど、何か遊べる場所あるのかな?
永田町で降りて少しブラブラしてみるものの、、、
やはり遊ぶ場所やおもしろいものなどなさそうだ。というより警察が多くて物々しい感じすらある。
これには永田町で降りてみてRくんもガッカリしたようだった。完全に飽き始めている。
永田町は早々に切り上げて、次の駅に向かおうと南北線の路線図を確認していたところRくんが衝撃の一言を放った。
「南北線じゃなくて有楽町線に乗りたい」
それは【南北線を制覇する】という僕が考えていたブログネタを根底から覆す発想だった。
芸能人のクイズ番組によくある「最後の問題は正解者には1億ポイントです!」みたいなお決まりのどんでん返しではなく、「最後にクイズに正解した人以外には死を与えます」くらいに強烈な一言だった。
ただ、今日はあくまで記事目的で来ているわけではない。Rくんがすべてを握っている神なのである。神には従うべきだ。
というわけで、Rくんと会社の先輩の親子会議によって、月島でもんじゃ焼きを食べることになった。
どう会議したらそうなるのかわからなかったが、月島のもんじゃと言えば間違いなく美味いに決まっている。行ったことないから楽しみだ!!
(方向は下記のように変わったものの「東京メトロで縦断をする」という主旨は変わってないので、ギリギリセーフということにしておいてください)
(引用:http://www.tokyometro.jp/station/index.html)
有楽町線に乗って月島駅に行こう
ということで、主旨は変わったものの月島駅を目指すことに。そういえば月島駅も行ったことないな。
電車に乗って月島駅に向かっている途中で、Rくんに
「いつまで僕たちに付いてくるの?」
とニヤニヤされながら痛い一言を浴びせられた。表情から察するにおちょくるために言っている。
僕は大人の余裕を見せて、
「Rくんが嫌だって言ったら帰るよ?
でも俺帰ったらつまんないでしょ?どう、俺いないとつまらなくない?」
と聞いてみたら案の定シカトされました。この数時間でわかったことは、Rくんは僕の発言を羽虫が飛んでいる音とかと同じで、雑音だと思っているということです。
クソにまとわりつくコバエのような僕はRくんと先輩と一緒に電車に揺られて、月島駅に到着しました。
もんじゃ焼きやさんってどこにあるんだろう?すぐ見つかるのかな?
と心配していたら月島駅からすぐの場所にわかりやすい通りがあった。
月島もんじゃストリートと呼ばれている場所らしく、名前の通り左右にもんじゃ焼きのお店がひしめき合っていた。
お店を一通りみたあとで、なんとなくお店の雰囲気などを外からみてつくしやというお店に行ってみることにした。
なにはともあれ、もんじゃ焼きと言えばビールを飲まないとやってられない。
ということで生ビールを注文。
くぅ〜これこれ!!
鉄板の店にはやっぱりビール。
Rくんにもビールを注文した。やっぱり大人の味を知ってもらわないとね。小学生だろうが、なんだろうがやっぱり鉄板にはビールだ。
小学生に飲酒させるな?うるせーバカ野郎!!!
なんていうブログで大炎上しそうなことはやりません。
これは子供ビールという商品で杏子を炭酸でわったジュースです。甘酸っぱくて美味しい。
ビールと比べると流石にわかるけど、子供ビールだけだされたら見た目絶対にわからない。ビールっぽさがすごい。
色々とメニューはあったものの、スペシャルもんじゃを注文することにした。
このお店はもんじゃ焼きを店員が作ってれる仕組みなので、もんじゃ焼きの作り方がわからなくても安心である。
この店にしてよかった。というより、月島のお店はどこも焼いてくれるのかな?
スペシャルもんじゃは盛り方がすごかった。もんじゃ焼きでこんなにキレイに盛ってだすの初めて見た
知っている人も多いと思うが、もんじゃ焼きというのは作り方が少し特殊。
さっきの出されたボールには、具ともんじゃ焼きのスープの汁のようなものが入っている。
最初にその具だけを焼いていく。
具材を焼いたあとは、焼いた具材を利用して土手を作る。
そしてその土手の中に汁を入れて、、、
混ぜれば、、、
完成!!
美味そうだし、めちゃくちゃ量が多いな。これで1500円は安いな。
お店の人が作ってくれるから、失敗することもないしすごく助かる。
Rくんは人生で初めてもんじゃ焼きを食べる。もんじゃ焼きを作っているところも当然初めて見ていた。
だからもんじゃ焼きを作っているお兄さんに対して「なんでお兄さん遊んでるの?」と言っていたり、
店員のお兄さんがが「これなんだと思う?」とRくんに聞いたときに、
Rくんは真っ先に「ゴミ!!」とハッキリ答えていて僕は爆笑した。
店員のお兄さんは完全に苦笑いだったけど。
ちなみにこれはイカです。ゴミクズではありません。
そんなこともありながら完成したもんじゃ焼きはめちゃくちゃ美味かった。
スペシャルを頼んだから、ホタテ、エビ、肉、野菜など様々な食材が入っているので、食べる場所によって色んな味が味わえるのがよかった。
温度調整も完璧にやってくれるので、もんじゃ焼きが焦げることもなく絶妙にカリカリになるくらいにしてくれるので、最後まで美味しく食べられる。
Rくんも初めてのもんじゃ焼きは気に入ったようで、子供ビール片手に次々と食べていた。
寿司を食べてから2時間くらいしか経ってないので、もうお腹いっぱいかなとか思ってたけど3人でぺろりと食べてしまい、追加で焼きそばも食べた。
焼きそばもお店のお兄さんが作ってくれるので楽チン。
つくしやはお店の店員さんの雰囲気もよくて、味も美味しかった。また今度ゆっくり夜にでも行きたい。
お腹いっぱいでお店を出ると、Rくんが「カメラを使ってみたい」と言うので、僕のカメラを貸してあげることにした。
なんでそんな写真撮ってるの?って思っていたけど、あとで写真見返すと味のある写真があったりして、こういうのって小学生にしか撮れないものとかありそうだなーと思った。
以下はRくんが撮った写真。
Rくんに「俺の写真も撮ってくれよ」とお願いしたら、人さらいで幼女に声かけてる人みたいな感じで撮られた。
もう少しマシに撮ってくれよ。
最終目的の有楽町へ
月島から有楽町線に乗って最終目的地の有楽町へ。
有楽町はやっぱり栄えてて、今日行った他の駅と比べると都会。
有楽町で電気屋さんに行って、プラレールを買って解散の予定だったんだけど、最後にソフトクリームを食べることになった。
前回も食べたらしい。
東京交通会館にある北海道のアンテナショップである北海道どさんこプラザという店のソフトクリーム。
めちゃくちゃ並んでいた。ものすごい人気があるようだ。
メロンとバニラ味があり、僕は贅沢にミックスを購入。
さすが北海道のアンテナショップだけあって、バニラはミルクの味が濃厚。メロンは夕張メロン味と謳っているだけあって、しっかりとメロンの味がする。安物のメロン味とは一味ちがう。
久しぶりに食べたけどソフトクリームのコーンうめぇ、、、
ソフトクリームを食べた終わっていよいよ解散。
なんだかんだ一日色んなところ行ったし、色んなもの食べたな、、、
Rくんとも一日いてけっこう打ち解けた(なめられた)し、良い一日だった。
帰り際に、最後にRくんが僕に寄ってきた。
もじもじとして何か言いたげだった。
やっぱりお別れになるとさみしいのか、僕に最後のあいさつを言おうとしているのだろう。
僕がゆっくりと待っていると、Rくんは上目遣いで僕に、
「ねぇ、お金持ってるんだったら、もう一個ほしいからプラレール買ってよ?」
と懇願してきました。
最終的になめられてるというか、僕のことをお金を出してくれる人型のATMだと思っていたようです。
小学1年生と一日遊んでみて
小学生に付き合って色々と行ってみると、自分にはない観点でものを見てたり、会話だったりで新しい発見が多くておもしろかった。
ノートに駅名を書いていく作業だって、遊びでやっていることだけどすごい勉強になるし、ノートをあんなに大胆に使うって大人になってからしないしね。
自分ひとりで同じような遊びをしようとすると、スマホで調べて「お昼は〇〇が評価高いから行こう」とかで、とにかくネット頼りになるから新しい発見がすくないと思う。
王子駅とかがまさにそうだよね。
まあでも一日遊んで本当にわかったことは、小学生にゴリゴリになめられるってことだよね。
最初に言われたこの悪口、
「顔なげー!!細長い!!
アゴに髭が生えてる!メガネださい!!ホクロが顔についてる!!」
最初から最後まで、10分置きくらいに思い出すように言われてたからね。壊れたファービー並にリピート鳴り止まなかったよ。
まあでも小学1年生に何言われても所詮小学1年生だからね。むかつきはしないよね。僕も良い大人だからね。
でも次に会ったときには、「プレゼントだよ!」って言ってプラレールを一旦渡しておいて、5分たったくらいのときに、プラレール奪って地面に叩きつけて壊して、天国から地獄を味わわせて泣かしてやりたいと思います。
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