Twitterで「安いデジカメ買うならスマホで良いのでは?」という内容のツイートがバズていた。
昨日の社内での会話
— 妖介 (@kiai_hissatsu) 2017年6月15日
Aさん「カメラ買おうと思ってヨドバシに行った」
俺「ふむふむ」
Bさん「ふむふむ」
A「予算3万って言ったら『そのiPhoneのカメラのがいいっすよ』って言われたけどどう思う?」
B・俺『さすがヨドバシ良心的対応!!』
(togetterにもまとめてられていた)
僕はこの内容にかなり共感をした。スマホのカメラは今やめちゃくちゃ高性能なのである。iPhone7は1200万画素もあり、F値やISOなど細かいマニュアル設定もでき、上のツイートに書いてある通り、安いデジカメを買うくらいなら良いスマホを持った方が良い。
上記の記事にあるようにプロでもiPhoneを好む人もいるし、素人目から見ると一眼レフで撮ったものとの違いはわからない。一眼レフは使いこなすのに時間がかかるが、スマホは誰でも扱うことができるという点も大きい。
以前にwebライターの人とカメラの話しをしたときに印象に残ったセリフがある。
「webで記事を書く人は一眼レフじゃなくてiPhoneのカメラで充分だと思う。webに載せる写真は圧縮して画素数とかどうせ落ちちゃうしね。キレイな写真が重要な記事以外はスマホでOKだと思う」
僕もミラーレスの一眼を所持しているのだが、写真がキレイに撮れるからという理由で持っているわけではない。インタビューなどするときに見栄えが良いからだ。持っている理由はそれだけだ。正直使いこなせてないので、画質の面だけで言えばスマホで充分なのである。
iPhoneに限らず今はカメラに力をいれているスマホは多い。僕の持っているP9もかなり写真がキレイに撮れる。こいつのカメラ機能まじですごいんですよ…!
今はP9よりさらに進化したP10というのが最新機種なんだけれど、P9もかなりすごいんですよ。
明るい場所の風景はもちろんキレイに撮れるし、暗い中でも自動で明るさを調整して、ハッキリとわかりやすい写真にしてくれる。さらに一眼で撮ったような背景をボカした写真も簡単に撮ることできる。
P9はドイツの老舗カメラメーカーのライカと共同開発したレンズを使用しており、かなりカメラには力を入れている。
レンズがなんと2つついており、片方はモノクロセンサーで、もう一方はRGBセンサーに対応していて、両方の撮影データを合成して画質を高めている。
一眼で撮れるような奥がボケるような写真も簡単に撮ることができる。ここまでくるとスマホのカメラの域を越えている。
でもですよ…!この写真これだけじゃ終わらないんですよ。
奥に置いてある麦茶のボトルにピントが合い、手前のキャベツがボケた写りになっているのがわかるだろうか?
ワイドアパチャー効果というのを使用すると触った部分にピントを合わせることができる。もちろん同じ画像を使用している。特別なアプリを使ったわけでなく、P9の初期機能でこれが備わっているのだ。
F値を変えることができるので、数値をあげると今度はボケが全体的にほとんどない写真にすることもできる。便利すぎる。技術の進歩すごい。こりゃ「デジカメいらない」っていう話にもなるわ。
デイリーポータルZで書いたこの記事の写真も、すべてP9を使用してやっている。インスタ好きにはたまらない機能だと思う。
proモードを使用するとISOなどの一眼と同じようなマニュアルの細かい設定もできるようになる。
さらに撮影の効果も最初からかなりの機能が入っており、他のアプリを入れる必要すらない。
ここまでスマホのカメラが進化していると、デジカメの必要性はかなり薄く感じる。スマホの良さは何より携帯性だ。ポッケからすぐに取り出し、ワンタップで写真を撮り、すぐにネットにアップロード出来る。デジカメでも出来るかもしれないがスマホほど簡単ではないだろう。
今日は僕が持っているという理由でP9の機能を紹介したが、この機種に限らずスマホのカメラの進化はまだまだ止まらないだろう。
さすがに本格的な一眼レンズに完全に勝つのは今は無理だが、多少の画質を犠牲にしてもこの手軽さの方が良いという人の方が多いと思う。もしスマホのカメラが2000万画素を越え、光学ズーム機能などがついてしまえば、いよいよ安価な一眼レフすら売れない時代になってくるかもしれない。
将来的にはもしかしたらカメラを使う人は極小になる可能性もある。もちろん一眼には一眼の良さがあるのでカメラがなくなることはないと思うけど、新しく始める人は減ってくるかもしれない。
スマホも一眼レフのように、レンズを装着できるようになる可能性だって将来的には考えられる。どうなっていくかはわからないが技術の進化は止まらないだろうし、これからもどんどん画質は良くなっていくと思う。
カメラの生き残る道はもちろんたくさんあると思うが、このままいくと「カメラを相当好きな人」しか使わない道具になってしまう可能性もあるのかもしれない。冒頭の記事を読みながらそんなことを思った。
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