デジタルマーケティング事例ナイトで発表したことを簡単にまとめておく
デジタルマーケティング事例ナイトvol.5というイベントで登壇させてもらった。クリエイターズネクストの代表である窪田(@nozomu)さんという方とたまたま繋がりがあってイベントに出させてもらえることになった。感謝しかない。
人生で初めて登壇したんでもう緊張しかなかった。「自分みたいな何もない人間が話して誰が聞くんだ」って気持ちがものすごくあったんだけど、結果として応募も80くらいあったみたいで本当によかった。
「はてブでのバズらせ方という内容でやってください」と窪田さんに言われたときに、「いやいやそんなものあったら僕が知りたいですよ」と思ったのだけど、僕が今まで記事を書いて感じたこととか、バズったときに感じたことを話してくれれば大丈夫とのことだったのでやらせてもらうことにした。
それにしても「はてブでバズらせる企画力とは?」とは恐れ多い…
そんな企画力と知識が欲しい。
とにもかくにも今日はそこで発表したことを、自分なりに再度まとめて必要な部分だけ書いて残して置こうと思う。
いやしかし、登壇とかイベント出演とか個人で呼ばれるの夢だったのでうれしい。
バズったあとに変わる世界
そりゃそうです。もし知っていたら逆に公開しません。その方法を使って超有名人になってますよ。
「はてブでバズらせる方法」って多分ネットにいっぱい転がっていると思うんだけど、ほとんどが小手先の情報で明確なものはないと思う。
それは当たり前のことで、はてブやPVなどを求めていると数字だけに目がいってしまう。だけど1はてブも1PVも人間がやっていることで、ウェブサイトの先には見ている人がいるってことを忘れがちになる。
だから恋愛のマニュアルとかと同じで、ネットの情報はあくまで万能なものじゃない。それに玉石混交であてにならないものもたくさんある。ネットの情報を拾ってそれをリライトしているだけの内容の薄い記事もたくさんある。
じゃあ今日は何をここで説明するんだって言ったら、自分が記事を書いて反響があった経験から、それを通じて何を思ったのか、何を感じたのか、なぜそれが話題になったのかを書いていきたいと思う。
あくまで「自分が感じたこと」なので結局は万能ではないけれど、例題の一つとして参考にしてもらえればと思います。
自分が書いてはてブで反響があった記事
「ふりかけのゆかり」を紹介しただけの記事、麻雀のプロとドンジャラで戦う記事、アイドルのプレゼン大会のレポート記事、ボードゲームの検証…とバラバラな記事でそれぞれ反響があった。特にゆかりの記事はこんなに反響があるとは思わなかった。
それぞれのSNSの特徴
本題の前に少しだけそれぞれのSNSについての特徴を書いていこうと思う。
それぞれ特徴があるのだけど、めちゃくちゃ簡略化すると僕はこのような形になっていると思っている。
■facebook
リアルな繋がりが多いので、役立つものやためになるものなど「人に見せて恥ずかしくないもの」がシェアされやすい。
■Twitter
ネットだけの繋がりが多いので、おもしろいものくだらないものやひと目でわかるものがバズりやすい
■はてブ
議論や共感が生まれるとものすごく伸びやすい。他のSNSにはない独自の世界がある。
facebook、Twitter、はてブにはそれぞれ違う側面のコミュニティで成り立っていると思う。facebookはリアルな繋がりや仕事上の繋がりが多いので、一番現実に近いコミュニティだと思う。
Twitterは一見すると横だけの繋がりにみえるけれど、インフルエンサーを頂点としたコミュニティだと思う。
これのおもしろい点はバズり方だ。例えば僕がアイドルの記事を書いてバズったとする。そうすると初めは興味があるアイドル関係者がRTしてくれることになる。しかしツイートが広がっていくと、別の業界のインフルエンサーの人がそれを見てつぶやいてくれる。そうするとその業界に一気に広まることになる。これの繰り返しで色んな業界にバズっていくのだと思う。
横だけでなく縦のコミュニティにも広がるのがTwitterのおもしろいところだと思う。
一方はてブはコミュニティがないように思われがちだけど、はてなブログと密接に関係しているので一番狭いコミュニティの側面があるかもしれない。はてなブログは「はてな村」と揶揄されることもあり、そこには独自の世界が広がっている。「はてなで有名」という人がたくさんいる。
そのため「〇〇さんが書いた記事」というのがはてブでは大事なものになってくる。Twitterとはまた違う世界でおもしろい。
はてブでバズるために大事なもの
色々な要素が絡み合っているが、僕が記事を書いたり、色々なバズった記事を読んで、はてブで大事だと感じたのは「人」、「共感」、「議論」の3つだと思う。
1 . 人
これはさっきも少し触れたけど、誰が書いたのは非常に大事だと思う。はてブに限ったことではないけれど、特にはてブはそういう傾向が強いと思う。はてブだとブロガー同士の強がりが強いので、「はてブしてもらっているからはてブする」というやり取りもあるので、誰が書いたのは大事だと思う。
2. 共感
共感を生む記事は話題になる。というより、読んでて「わかるわー!」っていうものってつい書き込みたくなるしね。
色んな共感のしかたがあると思うけど、読んでいて「わかるわかる」というものや、自分の経験則から心に響いて共感できるもの、「あーなるほど!言われてみれば」と思うものまで共感にもそれぞれあると思う。
いずれにせよ共感できる記事は読んでいて気持ちが良いので個人的にすごく好き。
3. 議論
議論するものはやはりはてブで話題になりやすい傾向がある。
これはニュースにもなったしはてブも2000以上ついててかなり話題になっていた。
はてブでなんで議論や共感が起こりやすいのかというと、ログが残りやすくて匿名に近い形だから、2ちゃんなどの掲示板の側面があるからなのかと思う。
それから書き込みも一回しか出来ないから、一人の意見では荒れにくいというのも面白い特徴だと思う。
記事への反響があって考え方が変わった
僕の記事で一番初めに反響があったのは上記の記事。この記事を書いたときに色々と反響があったのだけど、うれしい意見がかなり多かった。
今でも「あの記事読んだことあります」と言ってもらえることがあって、本当に嬉しい限り。
ボードゲームも同じような形で、ボードゲーム好きな人から「おもしろかったです」と言ってもらえてものすごくうれしかった。
またアイドルもボードゲームもそうなのだけれど、「やってみたくなった」「行ってみたくなった」というような、その界隈じゃない人たちにも読んでもらえてすごいうれしかった。
自分が上記の2つの記事を書いたときに僕が思ったのは、記事を書くというのは「世間」と「独自の世界」を「橋渡し」する側面があるんだなと感じた。
例えばマイナーな趣味をやっている人たちがいたときに、その人達にはそれを伝える方法がなかった場合に、世間に知れ渡るのに非常に時間がかかる。それの間に立って「世間」と繋げるのも仕事の一つなのだと思った。
あと記事に反響がよかったのの一つに単純に仕事が増えた。ありがたいことに色々な場所で記事を書かせてもらえるようになった。1年前までは自分のブログを書いていただけだったのに、大きく現状が変わった。
自分が「すごい人間」だと勘違いする
記事に反響があると悪いこともある。
「自分がおもしろい」「自分はすごいものを書いた」という勘違いするときがある。というか僕は何度も思ってしまったことがある。
- 有名人になった気分になる
- 誰もが自分を知っていると勘違いしそうになる
- すごいおもしろいものを書いた気になる
けれど僕が書いている記事なんて「その業界がおもしろい」「その人がおもしろい」というだけで、僕のやっていることなんて写真を撮ってそれをまとめているだけである。今後も勘違いしないように気をつけようと思った。
あともちろん批判を受けることもある。上記の「【検証】麻雀のプロってドンジャラも強いの? ガチンコ対戦してみた」という記事を書いたときは、
「ヨッピーが書けばよかった」
と、ヨッピーさんという有名なライターの方とものすごく比較された。
@megaya0403 僕も「劣化版DPZって散々言われたから…!」
— ヨッピー (@yoppymodel) 2017年3月17日
この一言には救われたな…!
僕が感じたバズりやすいもの
- 未知なるもの
- みんな好きなもの(当たり前だと思ってて意外に誰も書かない)
- 懐かしいもの
- 疑問に思ってたことへの回答
色々な記事を読んだりしてて思ったのは上記の4つが話題になりやすいのかなと思った。他にもたくさんあるのだけど、話題になりやすいというよりかは僕が好きな記事の傾向だ。
その中でも特に僕が好きなのは「みんな好きなもの」を書くということだ。
単純に好きなものを書くって読んでいて気持ちが良いし、誰も傷つかないのですごく好きだ。だから「共感」を生んではてブなどでも話題になるのだと思う。
記事が話題になれば誰かの人生のキッカケになる
「バズる=誰かの人生を変えるキッカケ」
というと大げさかもしれないけど、webの力って本当にすごいなと思う。書いた人もそうだけど、出ている人、関わった人、読んだ人の人生も多少なりとも変わるような力があると思う。
最近だとマストドンと立ち上げた人がドワンゴに入社していて、やっぱりwebっておもしろいなーと感じる。
そういったwebの力を少しでも上手く扱えるように、僕ももっと努力して様々な人のキッカケになるような記事を書いていきたいと思う。
登壇できてよかった
自分の考えをまとめるキッカケにもなったし、「登壇する」という自分の夢をかなえることができてよかった。
ただしゃべるのがうまくなかったり、僕の実力がたいしたことなかったりと実力不足が否めなかったので、もっと努力して良い記事書けるようになりたいと思った。
1年後にこの記事をみたときに、「あのときの俺が思っていること考えが浅いなw」と思えるようになるように頑張ろうと思う。
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