「脱出ゲーム」というものを聞いたことがあり「やってみたいなー」とは思うものの、なかなか行く機会や行動に移せない人も多いと思うんですよ。
どこでやっているのかわからないし、一人で行くのも…って人もいるかもしれない。
(引用:http://nazogaku.wixsite.com/nazogaku2017)
そんな人におすすめしたいのが今日(2017/3/19)、明日(2017/3/20)に行われる「ナゾガク」というイベント。
このイベントは会場を貸しきって、様々な団体が謎解きイベントを行うもの。謎解きの文化祭って考えると分かりやすいかもしれない。
その参加団体の数は、なんと50団体以上もあるというから驚きだ。
このイベントはクラウドファンディングで資金を募っており、3月18日はこの資金援助に協力した人と、僕のように記事を書くような人が招待されるプレ公演というのが行われた。
ということで、僕も今回招待してもらったので18日(昨日)行ってきた。
僕自身、脱出ゲームには1回しか行ったことがない初心者だけどめちゃくちゃ楽しめた。一人で行っても誰かと一緒にプレイできるのも謎解きの良さだ。あと知らない人と僕は何かやるって苦手なんだけど、「謎解き」っていう共通の目的があるので、自然と楽しむことができる。
知らない人とやるのがどうしても嫌な場合は、一人用の謎解きもいくつかあるのでそちらに挑戦してみるのもありだと思う。
ということで、このナゾガクがどんな感じだったのかの体験レポートを書こうと思う。
ナゾガクに行ってみた
玉井病院までの道案内になります。
— きまぐれボックス (@kimagurebox) 2017年3月16日
駅チカの会場ではありますが、快速が止まらず改札を間違えるとかなり遠回りになります。ご参考くださいませ。#ナゾガクhttps://t.co/c7QHufIzo2
ナゾガクの会場は初台の駅近くにある玉井病院スタジオというところで行われる。5階建てのスタジオを貸し切っているのでかなり広い。
(場所はツイートの記事を見るとわかりやすいので、参考にしてください)
(引用:http://nazogaku.wixsite.com/nazogaku2017/map)
玉井病院スタジオの各部屋がそれぞれの団体の謎解きの公演会場になっている。この会場をうろうろすれば至るところで謎解きが行われているというわけだ。うう…どこに行けば良いのか迷うな…
また地下1階ではステージも併設されているので、大人数での謎解きやアイドルライブなども楽しむこともできる。
ちなみに謎解きは色々なタイプがあり主に以下のような分類ができる。
1,謎解き公演(制限時間有りの個室密室型)
2,周遊型の謎解き(制限時間無しの会場を巡る型)
3,謎解きグッズの販売
4,ステージイベント
(当日僕はプレスということで行き学生証をもらわなかったので、他の方のものをお借りして写真撮影しました ※許可済み)
受付でパンフレットと学生証をもらったらいざ出発。こういうの首から下げると「よし来たぞ!」って思えるからテンションあがるよね。
入り口には公演予定の謎解きの情報が紙で張り出されている。約50団体も関わっているから謎解きの数もかなり豊富。おもしろそうなものから、おどろおどろしいものまで幅広い。
玉井病院スタジオを歩いていると、至るところで謎解き公演の張り紙が張ってあったり、公演の説明をしている団体の人がいたりと歩いているだけで興味をひかれる。
パッと見てどんな公演なのかわかりやすいものから、何が起こるのかまったく想像できないものまで様々だ。どれに行けば良いのか迷うな…
ちなみに困ったときには係員の人がそこら中にいる。腕章をつけているか首にぶら下げいている人に話を聞くと案内してくれる。
僕も運営の方に「おもしろい公演に連れてってください」という超絶ざっくりした質問をしたけど、いくつか案内してもらえた。こういう配慮は初心者にはありがたい。
さっそく謎解きに挑戦してみよう
謎解きに参加する場合は予約をするか、もしくは当日に公演開始の時間に行くと参加できる。各団体ごとに「16時30分から開始」というような掲示がされているので、その時間通りに行くとその公演の謎解きに挑戦できる。
またファミレスの予約のように、名前を書いておいてその場で名前が呼ばれるまで待つという方式もある。
ただ、予約でいっぱいな時もあるので「なんとなくナゾガク行ってみようかなー」という人は、時間は気にせず「入れるところに入ってみよう」という考えで気楽に行ってみると良い。
ようは何も考えなくてもとりあえず行ってみれば良い。シンプルイズザベスト。
まず僕が初めに挑戦したのは、プロジェクトAという団体が公演している「私立演劇学園卒業公演危機一発」だ。
というのも、今回このプロジェクトAというグループのマーサさん(@masa770419 )に、ナゾガクに招待してもらった縁があるから初めに参加させてもらった。
(下記は内容を少し書いてありますが、掲載許可の確認済みです)
謎解きの公演の前は、まずはルールの説明を受ける。謎解きでおもしろいのはルールの他に「ストーリー」があることだ。
「学園もの」「SFもの」はたまた「サスペンス」まで様々だ。
今回、挑戦している「私立演劇学園卒業公演危機一発」はタイトル通り学園ものの設定で、「先生」が話を進めていく。
謎解き公演ではこういった役回りの案内人的な存在がいて、物語を進めてくれる。絵本の中に自分が入ったような体験ができる。
この公演では、挑戦者は私立演劇学園の生徒となり、「卒業公演」をやりきればクリアとなる。
しかし、卒業公演の演劇の最後のセリフが見つからない。このセリフを見つけだすことが今回のカギとなっている。
さらにこの公演が難しいところはなんと「英単語が会話で一切禁止」ということだ。初めにポイントを持っており、英単語を話すごとにポイントが引かれていく減点方式だ。
ポイントまで減ってしまうと、最終的に卒業ができなくなってしまう。しかも審査員がいて、英単語を言ったのかどうかを厳密にチェックしてベルを鳴らして知らせてくる。
これあれだ。年末にやっている英語禁止ボーリングのやつだ。一回やってみたかったやつだ。
(※ちなみに今回は英単語だったが、公演によっては他の単語が禁止になる場合もある)
もちろん謎解きなので、全員で協力してナゾを解いていく。僕は解答が遅かったり全然わかんなかったりしたんだけど、隣にいた男性がわからないところだけヒントを出しつつ僕に解かしてくれてめちゃくちゃ優しかった。2秒で恋に落ちた。
「英単語が禁止」というルールなので、思わず口走ってしまいベルが「チーン」となったときは全員で爆笑してしまう。
ある女性が「スリー、トゥー、ワン、ゴー!!!」と叫びだしたときは心の中で「こいつ正気か?鈍器で一発殴った方が良いんじゃないか?」と心の中で思いました。(褒め言葉)
そして最後に劇を朗読する。全員で配られたセリフと役に合わせて読む。これがめちゃくちゃ緊張する。声だけだけど、演技するとか幼稚園で劇をやって以来だ。
というか周りのメンバーが予想以上に迫真の演技をしてて焦る。とりあえず棒読みでセリフ読んだけど、意外に演じるのたのしかった。なにこれ新しい快感の扉開きそう。
色々とあったけど、脱出は見事成功だった!!
初対面だったけど、周りのメンバーの方々が優しくてよかった。あとやっぱり成功したときの気持ちよさはたまらない。やっぱり全員で協力して何かをやり遂げるって良いよね。
英単語禁止は厳しいけど、言ってしまったときはみんな爆笑してしまう。笑いと謎解きが両立した良い公演だった。
高難易度というわけではないので、初心者の方はまずこの公演に行ってみると良いかもしれない。
東大生が中心になって作った謎解きに挑戦
(引用:http://nazogaku.wixsite.com/nazogaku2017/blank)
お次は東大生が中心になっているAnotherVisionという団体の公演である「リサイコロボックス」というものに挑戦することにした。
こちらの公演で一緒に行ったのは女性と男性の一名ずつだ。え?女性二名だって?右は女装です。もうなんでもありだなナゾガク。
こちらの公演はほぼすべて内容を漏らすのは禁止となっており、詳しい内容を書くことはできない。(基本的に謎解きは情報の口外は禁止)
ただ「さすが高学歴が考えた謎解き!!」と思わず唸るほどうまくできているということだけは、声を大にして言いたい。どうやったらこんな設定思いつくんだよ。
設定と世界観がすべてがマッチしており、非常にその世界に没入できる。また、「あ!あれをしたからこれが…」「今あれがあれば…」と絶妙にやきもきする。それが楽しいんだ、これが!
僕らは本当に時間ギリギリでのクリアだった。その当たりの時間バランスも練られているんだろうなと思う。完成度高い。
東大生が中心になっているので、メンバーの平均年齢は20歳前後だ。いやいや…本当に末恐ろしいですよ。彼ら天才ですよ。
やっぱりおもしろいもの作るのに年齢って関係ないんだなと改めて学んだ。
この公演を運営している中心メンバーの「くらた」さんと「をわ」さんにどこが魅力なのか聞いてみたら、
東大生
「非日常体験ができます。詳しいことは言えませんが、システムを楽しむための行動ができるのでおもしろいと思います。」
という、なんだか頭の良さそうな回答が返ってきた。大学を中退した低学歴の僕は「ほーん、なるほどね。わかるわかる。そういうとこあるよね。」と返答しておいたけど大丈夫だっただろうか。馬鹿がバレていないことを祈るばかりである。
おそらくこの公演ものすごく人気があると思うので、行きたい人は早めにチェックしておいた方がよさそう。
あとみんな対応が良くて良い人だったなぁ。せこい。頭も良いし人格も良いってずるくないですか?
神がいるのであれば絶対に、
「ちょっとダメなの作った方が良いよね?めんどくさいからもうダーツで決めちゃお。えい!!
えーっと、こいつは【勉強できない体質】になるー!略して…べんでき〜!イェーイ!!!」
くらいのテンションで僕を地球に産み落としてるよね。
一人でも参加できる「演劇型」の謎解きに挑戦
マスタッシュという団体ではなんと公演を三つも行っており、そのうち二つは一人で参加できるものとなっている。
ここまで数人で参加するものばかりだったので、今度は一人で参加するものに挑戦してみることにした。僕は「明暗」という公演に参加した。
一人でやる謎解きなので、一対一の対面方式だ。テーブルを挟んで相手が語り部となり、物語が進んでいく。
ナガノさんという方が進行していくのだけど、この方の演技がうまいので物語に集中することができる。
この謎解きはテーブルの上で行われ一人で解かなければいけない。謎解き初心者の僕にはかなり難しかった。わからないところはヒントを求めれば教えてくれるのだけど、僕はほぼヒントをもらっていた。
謎解きって一人だと難易度高いんだな…今まで周りに人がいたらクリアできていたのか…
ただ難しいのだけれど、一人だから思いっきりのめり込んで集中できるし、緊張感もあって良い。対面だから自分がどうにかしないと進まないし、そこでは自分が主役になれる。
物語の主役になれるってなかなかない機会だから体験できてよかった。ずっと人生脇役だからたまにくらいは中心になりたいよね。言ってて悲しくなってきた。
またマスタッシュさんの「消失」という公演では可愛い女の子と一緒にやる公演もあるらしいので、ぜひやってみてほしい。僕は女の子と対面だと緊張しすぎて脇汗が華厳の滝くらい出そうなのでやめました。
他にもまだまだ盛り沢山!!
その他にも「周遊型」と呼ばれるものがあり、パンフレットなどをもらって会場内を歩き周って謎解きをするものもある。
僕はAHOという団体の「あっほん昔話2~きんたろう(かり)~」というものをやったんだけど、途中で挑戦していたことを忘れて家に返ってカバンに冊子があることに気づいて、挑戦していたことを思い出した。「本当のアホはお前だよ」と自分自身に言いたい。
ただ周遊型の良いところはそこにあると思う。他の公演の暇つぶしにやっても良いし、途中でやめることもできる。自分の都合で挑戦することができるので、手軽にやることができる。(上手くごまかせたと思っている)
謎解き製作団体メルエさんの公演である「ナゾジン研究所 殲滅作戦」はとにかくわちゃわちゃしてておもしろかった。
案内役のお兄さんのテンションがずっと高くて、「テンションが一番高いときの平成ノブシコブシの吉村」がずっといる感じ。僕はもうずっと笑っていた。笑いすぎてアゴ痛かった。途中から謎解きやらないでずっとお兄さん見ていた。
この公演を一言で表すなら「テンションの高いジャングルクルーズに乗っている」感じだ。
(※掲載許可確認済み)
謎の組織メルエがDNA改造手術により作り出した謎の改造人間(通称ナゾジン)ナゾジンは数多くの儚い命を奪っていった。
わたしはナゾジンを殲滅するためナゾジン研究所の場所を突き止めた。
そこで謎を解き共に戦ってくれる仲間を待っている。
研究所の内部には数多くの謎とナゾジンが待ち構えており命の保証はできない。
人類の存亡がかかったこのミッションにあなたの力を貸してほしい。
全員がピストルを持って挑むことになるのだけど、この時点で楽しそうじゃないですか?アホっぽくて良くないですか?「とにかく楽しみたい!!」って人はまっすぐこの公演行ってみるといい。
そんでお兄さんのテンションに圧倒されると良い。カツ丼と天ぷらとケンタッキーを一気に食べるくらいのテンションで来られて胃もたれするから。
他にも殺人と思っていたら自分の公演の宣伝をする人がいたり、、、
ずっと祈祷師がいるかのような謎の叫び声が聞こえてくるヨガスクールがあったり、、、(これも謎解きらしい)
壁や階段など至るところにナゾが隠されており、どこを歩いても仕掛けだらけなのである。ぶらぶらと歩くだけでも楽しめると思う。
というか気になっていた公演とかにほとんど行けなかった。悔しい!!!!
今日明日で予定なかったらもう一回行きたかったな…
他の人のプレ公演の感想を見てみる
#ナゾガク
— Jimmy Wonder Walker (@jimitter_707953) 2017年3月18日
東狼研究所「ラビット・ゲーム」デバッグしてきました。これはね、まさかの展開。ナゾガクじゃないとできない公演だと思うし、東狼研究所じゃないとできない公演。ずるい。ずるすぎるぞせろり。 #ラビットゲーム
桜のしをり「熱血!!ナゾガク大運動会」のデバッグに参加しました♪
— メーア⌒☆ (@mimimi1978jp3) 2017年3月18日
とにかくワイワイして楽しかった!これワイワイしたもん勝ち!!
一種目(約20分程)から参加可能なので、是非地下のステージへ♪司会の方言が分からなかったら、遠慮なく優しく突っ込みを!!笑#ナゾガク
ENIG-ROID『だるまさんが転んだ式ヨガスクール』
— ひみたこ@ナゾガクでお待ちしてます (@himitaconan) 2017年3月18日
ビバ関西wwあほだなー
昨年の『あっちむいてほい選手権』に続くエニグロさんのこのノリ大好きです。
だるまさんが転んだなの?ヨガなの?なんなの?
答は参加してみないと分からないw
#ナゾガク
カスタード×タバスコの「アナハト」デバッグ公演に参加しました。冒頭のアレとか途中のアレとか、なんかもう色々ヒドい(褒め言葉)。終始みんな笑顔で楽しい公演でした。楽しみたい人にオススメ! #ナゾガク #アナハト
— トシナリ (@toshinary) 2017年3月18日
外から見ていてもやっぱりみんな楽しそうだった。学校の文化祭を思い出した。企画側も参加側も楽しめるいい企画だよ、本当に。
まだ間に合うぞ!ナゾガクに行こう!!
ということで、今日(2017/3/19), 明後日(2017/3/19)の2日間で開催されているので、時間がある人はふらっと訪れてみるのもいいかもしれない。
謎解きをやらなくても、入ってみてぶらぶらと歩いてみるだけでも楽しいと思う。
【追記】 3月19日の参加者の感想まとめ
期待の斜め上をいく面白さでした。
— むっくんんだいこーへい (@Mukku1105) 2017年3月19日
関西の力を見た。
クソ楽しいので明日いく人にはおすすめです#だるヨガ #ナゾガク
#ナゾガク をネタバレしない感想。キャプテン鍵。入った瞬間からあれ。あれがすぎてひとりで感動してました。あれとかもあれだった。謎もだけど、スタッフさんたちのあれもとても好きだし、叶うならばあれをじっくりあれしたかった。あれとかはひじょーにあれで、とても楽しかったです。
— とうご (@plasebo55) 2017年3月19日
これはやばい。1プレイ1分カンパ制の気軽さで入ってみたら最凶・最狂の沼が広がっていた。
— shiryu@学園生活 (@ribbit_komei) 2017年3月19日
かき分けるように行動して大きな進捗が生まれた瞬間のカタルシスが最強レベル。何これ。大好き。#禁則事項DEATH#ナゾガク
AVの#リサイコロボックス に運良く参加。こういう造り、めっちゃ好きです。ゲーム自体のアイデアもすごいけれど、このタイトルが見事に内容を表現していて、うん、確かにリサイコロボックスだ!と納得してしまいました。これは、チャンスあれば行かなきゃ損ですよー。#ナゾガク
— でび (@vjdevi) 2017年3月19日
“ナゾガク”第6戦、K-dush2の“ナゾとぼくらと下克上”をやってきました!
— 脱出警部@19,20日“ナゾガク”! (@dasshutsukeibu) 2017年3月19日
結果は、成功!
下克上してきたぜ〜(^-^)/‼︎
すごく楽しかったです!
そして、色々とツッコミたくなりました(^_^;)
機会があれば、ぜひ!#ナゾぼく #ナゾガク
カスタード×タバスコ『アナハト』失敗。しかしあれはすごいわww世界進出してもいいんじゃないかレベル。
— ひみたこ@ナゾガクでお待ちしてます (@himitaconan) 2017年3月19日
明日ネタバレ解禁なので、詳しい感想はその後で。 #ナゾガク #アナハト
池鴨マスター殺人事件。よくできていて面白かった!ひらめきがとても気持ちいい。人数設定多めだから時間に行けばほぼ入れるし、明日は別の公演でさらに評判がいいんだってよー。お勧め! #ナゾガク
— ねぎとろ (@negittor) 2017年3月19日
終わりに
最後なんですが、もしこの記事を読んで公演に行った人は「megayaさんのこの記事読んで来ました!」と画面を見せながら係員に言ってみよう!
特典とかがある?いやいやそんなものあるわけないじゃないですか?ただ、僕にこういう仕事の依頼がまたくるかもしれないじゃないですか?(悪い笑顔)
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