一週間前(1月20日 金曜日)
でんぱ組.incというグループをご存知でしょうか。秋葉原を拠点に活躍するアイドル・グループです。
僕は1週間くらい前までこのグループのことをほとんど知りませんでした。グループ名は聞いたことがあるけど、「最上もがという子がいるグループ」という程度の認識しかありませんでした。
僕はGoogle playの聴き放題を使っていて、音楽を選んているときにでんぱ組のベストアルバムをたまたま見つけました。
「でんぱ組って名前だけ知ってるけど1曲も知らないし、ベストアルバムだから試しに聴いてみるか」
と思って1週間前にたまたま聴いてみた。そのときは、
「ふーん、うるさい感じの曲が多いな。どれも同じ曲に聴こえるわー」
くらいにしか思わず、たいした感想を持たなかった。
ベストアルバムを一通り聴いたあとに、Google playで、でんぱ組.incのページを見ていると、メリー・ポピンズが謳っているディズニーの曲を、でんぱ組がカバーしているのを見つけた。スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスという曲だ。
(↑これはカバーでなく、メリー・ポピンズの原曲)
このカバーを聴いたときに、「あー少しテンション上がるな」と思ったのだけれど、これもたいして僕の心を動かすほどではなかった。
「心は動いていない」と自分では思っていた。だけど、まさかここから転がり落ちるように好きになっていくとはこのとき微塵も予期できなかった。
転がり落ちるというか垂直に落下していく速度でハマっていった。
6日前(1月21日 土曜日)
異変は次の日に起きた。でんぱ組.incが歌うスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスが頭から離れない。
何が頭から離れないって、歌とか曲ではない。1分12秒くらいのところで誰かが合いの手で、
\\\\ うわぁ〜お〜〜〜〜 ////
と言っている声が頭から離れない。この甲高い声が頭にこびりついる。なんでこれが耳に残っているのかわからないが、とにかく気になる。
気になりすぎたのでもう一回スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスを聴いてみると、曲のことが自然と好きになっていた。
そしてもちろん\\うわぁ〜お〜〜〜〜//の合いの手部分も最高に好きだ。めちゃくちゃテンション上がる。
これは一体誰が歌っているんだ。
この甲高い声は誰なんだ。
もっとこの声を聴きたい。
もっと違う曲を聴いてみたい。
でんぱ組.incの曲が聴いてみたい。
家でも電車でも歩いてるときでも、一日中ベストアルバムを聴きまくった。もうそれは中毒のように聴きまくった。
(一番最初に好きになったのはFuture Diverという曲だったのはハッキリ覚えている)
ただ、このとき僕はまだ曲と合いの手が好きなだけで、メンバーの顔は見ていなかった。まだアイドルにハマっているというより、曲にハマっているだけであった。
そして次の日から底なし沼へ足を踏み入れる。
5日前(1月22日 日曜日)
この日、やらなくてはならない仕事があって夜まで仕事していたのだが、ずっとでんぱ組の歌が脳内で流れていた。
そんな中でとある曲が、僕の心にものすごくひっかかっていた。曲中にセリフがあって、自分たちの物語を話す歌があるのだ。
いじめられ部屋にひきこもっていた。ゲーセンだけが私の居場所だった。
ラジオだけが友達だった 中二病ひどくて皆ひいてた
「無力さに絶望した。なぜかしら・・・秋葉原にいたの」
「働いているメイドカフェに女の子!すごく可愛いくて寂しそうで・・・」
「傷ついた私に彼女は満面の笑みをくれた!」
「少しでも力になりたい!なぁんて思ったんだよ!」
「二人は出会ってしまった」
WWDという曲だ。気になったので、まずは歌詞をすべて見てみることにした。
アイドルなのに自分が「いじめられていたこと」、「引きこもりだったこと」、「オタクなこと」が赤裸々に語られている。
それぞれの暗い部分だけがピックアップされて、かなり色濃くでている。「アイドルは明るい部分だけを見せる」と思っていた僕には衝撃的だった。
またこの曲が解説されているサイトを見つけて、ますますでんぱ組.incという存在が気になった。
「一体どんな人達が歌っているんだろう」
YoutubeでPVを見てみようと思って調べてみた。
Youtubeで「でんぱ組.inc」と打って調べると、サクラあっぱれーしょんという曲が目立っていたので、それを見てみることにした。
正直言って初めてちゃんとでんぱ組.incを見た感想は「あんまり可愛くないな」というものだった。
でもベスト・アルバムを聴いていて、サクラあっぱれーしょんは耳に残っている曲だったので、最後まで見てみることにした。
そして僕が驚愕したのは、このサクラあっぱれーしょんのPVの2分50秒程だ。
(引用:でんぱ組.inc「サクラあっぱれーしょん」MV - YouTube)
\\\\ beak down ////
と合いの手が入ったときに僕は思わず、座っていた席から立ち上がりそうになった。
( ゚д゚) ガタッ
/ ヾ
__L| / ̄ ̄ ̄/_
\/ /
この甲高い声はまさか、、、まさか、、、
僕が一番初めに気になったスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスの、
\\\\ うわぁ〜お〜〜〜〜 ////
合いの手の声の正体なんじゃないか!!!!
この声はまさかお前なのか!!!!
サクラあっぱれーしょんを見終わった僕は、あの甲高い声のメンバーが誰なのか非常に気になった。調べてみると成瀬瑛美(えいたそ)という人だということがわかった。
(※さっきスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスを聞き直したら、合いの手部分はピンキーかもしれないと気づいた。
しかし、このときの僕が知る良しもなく、ただただ「やっと見つけた!」ということに感動していた)
そして今度はyoutubeで「えいたそ」を調べてみると、一人でメンバーのモノマネで歌うという動画を見つけた。
これがガツンと心に刺さった。なんだよめちゃくちゃおもしろいじゃねーかよ!!
ということで僕の推しはすぐにえいたそになった。
そっからはPVを見ていった。
さくらあっぱれーしょんの次にでんでんぱっしょんを見て、ますますでんぱ組が好きになった。なんだよ、このPV最高かよ。
可愛いし、展開が早くて飽きないし、曲もテンション上がって最高かよ。
もうこの時点で一番初めにみて「かわいくないな」と思っていた自分はいなくなった。全員かわいい。
次にベストアルバムを聴いていて、好きになったWWDBESTという曲のPVを見た。これも最高だった。はちゃめちゃで可愛くて、ずっと見ていられる。最高すぎる。
(実はこのPV、過去のいろんなでんぱ組の映像をオマージュして作られている今までの総まとめ的な作品なのだが、このときの僕がそれには気づいていなかった)
そこからは全員のWikiをすべて見て、画像を見て、動画を見て、気づいたらメンバーの名前と簡単な特徴は言えるようになっていた。
もう肩までアイドル沼地にハマってしまった。バビュ!
5日前〜昨日(1月23日 月曜日 〜 1月26日 木曜日)
でんぱ組.incの良さが今になってわかりました。あと5年早く知りたかった。
— megaya (@megaya0403) 2017年1月23日
(↑数日前に後悔した僕)
もうこっからはひたすらでんぱ組に関連する動画を見た。youtubeを漁りまくった。ひたすら見てひたすら見て、ひたすら見た。
無駄に徹夜する日があるくらいひたすら見た。昔からそうなんだけどハマると本当にとことん最後までいきたくなる。
(youtubeの履歴がでんぱ組で埋まる)
ひたすら見て、でんぱ組.incの知識がどんどん入ってくうちに、メンバー全員が好きになっていた。
メンバーの会話で「楽屋とかでもそんなに話さない」、「ご飯食べに行くのも少ない」などハッキリ言えるグループの雰囲気も好きだ。
そして、気づいたら僕はセンターの古川未鈴ことみりんちゃんが好きになっていた。僕の「えいたそ推し」時代はわずか1日で終わった。
みりんちゃんはめちゃくちゃ可愛いというわけじゃない。むしろその辺にいそうな顔だし、僕が好きな顔でもない。だけどめちゃくちゃファンになっていた。
普段の映像とかは地味な感じで、本当にどこにでもいそうな感じなんだけど、PVやライブ映像を見ると、人が変わったように「アイドル」になっている。そのギャップがどツボだった。
このブログも心に響いた。詳しいことはわからないけど、とにかく響いた。色んな想いがあるんだと、この短い文章でわかった。アイドルでトップ走るってすごい。
他のインタビューとかも読んだけど、本当にアイドルを貫いてる人なんだろうなって思った。言うこととか考えがカッコイイんだ。
気づいたらリアルタイムでラジオや、ゲーム実況を見るようになっていた。もう完全にドハマリしていた。
(このブログも生放送で声を聴きながら書いてます)
でんぱ組にハマって、アイドルのこともっと知りたくなったから、アイドルとヲタク大研究読本も買った。
(これにはみりんちゃんのインタビューも載っている)
今迷っているのはライブDVDを全部買うかどうかと、ファンクラブに入ろうかということだ。
(ちなみにライブ映像などはDVDを買うために、途中から極力見ないようにしていた)
アイドルの沼地にハマっているって?
いやいや自分から頭ツッコんでるんですよ。八つ墓村ですよ。
今日
「WWDBESTは過去のPVを色々とオマージュしている」という話はこの数日で知っていたのだけど、どこがどうなっているのか詳しいことはわからなかった。
解説を見てみようと思って、上記のブログを見つけた。
そこからWWDBESTを何回も見た。過去のPVの要素がどこに入っているのか確認するために、何度も見た。
過去のPVを見る
↓
確認するためにWWDBESTを見る
このループを延々と繰り返した。PV見ればみるほどさらにでんぱ組を好きになった。
この数日ででんぱ組に関する動画は見まくっていたのだけど、どちらかというバラエティなどを中心に見ていたので、PVでいくつか見ていないものがあった。
そして「W.W.D Ⅱ」という曲のPVを見た。
このPVが僕の感情のすべてを根こそぎ持っていった。
初めは笑って見ていたんだけど、
それぞれが諦めてしまうシーンや、
赤色センター張ってる だけど自信がまるでない
白色リーダーなんだけど 言葉が伝わらないの
ミントグリーン 私がもっとしっかりしなきゃなのに
イエロー みんな 照らしたいんだけれど 空回り
紫 傷つけるつもりではないのに傷つけてしまう
ブルー ひとり 置いてけぼりな気がして 涙あふれる
全員がダメなところを大声で吐露する場面を見て、
僕の涙腺は決壊した。
まさか泣くとは思わなかった。わずか一週間前に好きになったアイドルで泣くとは。ファンの人からしたら「お前に何がわかるんだよ」という感じかもしれないけど、やばかった。初めてPVで泣いた。
一週間というわずか短い期間だったけど、彼女達の暗い過去や、解散説・不仲説がよく流れること、初期の不遇時代の苦労話し、今年に入って「ライブがしばらくない」と発表したこと…などなどが頭をグルグル周って、自然と泣いていた。
これあれだ。やばいやつだ。ハマるってこういうことだ。ズブズブにハマるってのは今の俺の状態だ。
ということで、一週間前にでんぱ組.incにハマってからMV見て泣いたので、勢いでブログを書いておこうと思った。
この「ハマった」という気持ちを文章に残しておこうと思った。
下手したらこの気持ちはもう二度とこないかもしれない。人生で物事にハマる回数なんてそう多くないはずだから。
でんぱ組.incにハマって思ったこと。そして僕がやりたいと思ったこと。
僕はたいしてアイドルの知識もないし、アイドル界が好きというわけでもない。だけどアイドルという文化に、この一週間で今まで以上に興味がでた。
ほんの4~5年前までは、世の中的にまったく無名だったでんぱ組.incが、ワールドツアーを行うほどになってるってすごくないですか?
外国の人たちが「日本のアイドル」に興味を持つってすごくないですか?
少し話がずれますが、僕が前から思っている持論なのですが、「仕事」って他人から見るとめちゃくちゃくだらないことが多いと思うんですよ。
例えば僕はwebサイト作ったりするのが仕事なのですが、webサイト作るときって、
「ボタンは四角が良いのか丸が良いのか」
ってだけで話し合いをする場合があるんですよ。他人から見たら「え?それどっちでも良くない?」って話しじゃないですか。
でもこれについて下手したら何時間もかけて話したり、検証したりするんですよ。
だから仕事って一方ではすごく大切なものだけど、一方から見るとくだらないことってあると思うんです。
(もちろん仕事によっては命を扱うものもあるので一概には言えませんが)
料理を何年もかけて修行したり、
洋服を何十人も集まって会議してデザインしたり、
ゲームを会社をかけて徹夜で開発したりって、
そういった仕事の苦労を見てみ、とある人からしたら、
「料理なんて食べれればいいし、洋服なんて着れればいいし、ゲームなんてやる必要なくない?」
と一蹴されてしまう可能性だってあるわけです。
でも他人にはわからないこと、「え?そんなものに?」って思えることに真剣に仕事として取り組むから世の中おもしろいんだと思います。
そういうことを追求していくから、人は魅了されるんだと思います。
そしてその「え?そんなものに?」の頂点がアイドルだと思っています。アイドルという存在がなくなっても、仕事として関わっている人やファン以外は世の中的にはほぼ困らないと思います。
アイドルがライブをやると、大会場を用意して、そこに何百人って大人が一生懸命になって準備をして、何万人って人がお金を払って見にくるんですよ。「アイドル」という数人のた女の子のために色んなものが動くわけじゃないですか。
興味ない人からしたら「くだらない」「バカじゃないの?」で終りですよ。
だからこそ僕はアイドルというものに無限大の可能性を感じました。現に、はたから見たら「くだらない」というものに世界各国の人が熱狂しているわけじゃないですか。
それって本当にすごいことだと思うんですよ。「くだらない」ことで世の中が熱狂する。しかもその中心にいるのが、数年前まで無名だった女の子たち。ドラマじゃないですか。
そんなことを1週間見ながらぼんやり思っていました。でんぱ組の海外の公演とか見て、「アイドルって世の中で異質の存在なんだな」って改めて思いました。
僕は記事を書く仕事をたまにもらえるのですが、書くようになったキッカケが「高校の後輩のアイドルを見に行く」という内容のものでした。
これを書いたときにアイドルのファンの人に
「書いてくれてありがとうございます!」
「読んで改めて好きで良かったと思いました」
と言ってもらえたのがものすごいうれしかった。後輩のアイドルにも「あの記事のおかげで〜」って何回も言われました。
僕には多少の記事を書く能力と、多少の行動力しかありませんが、それらを使って、今何百といる埋もれてしまっているアイドルの人たちの力になれないなかと最近考えるようになりました。
人気のある人は当然どこかに取り上げてもらえるじゃないですか。でも運が周ってこない場合もあるわけで、そういったアイドルたちが世界を席巻する可能性もあるかもしれないじゃないですか。
だから地下アイドル専門のメディアとか作って、そういう人たちの力に多少でもなれたりしたら、自分も楽しいしおもしろそうだなーって、ここ一週間でぼんやりと思いました。
アイドルに限ったことではなく、僕のやりたいことの根源って「良いものをもっと広めたい」「気づかれてない良いものを発見したい」ことなんじゃないかなって思いました。
でんぱ組にハマってなんとなく自分の根っこが見れてよかった。
泣いた勢いで一気に書いたから、最後関係ないこともたくさん書いてしまった。誤字脱字も多いかもしれないけど、このまま公開しよう。多分明日見たら恥ずかしくて死ねると思う。
とにかく熱い思いが止まらなかったから一気に書いた。最終的に言いたいことはでんぱ組.incにハマれてよかったということだけ。
というか、早くでんぱ組のライブ活動再開してほしい。好きになった瞬間に「ライブの予定がありません」だったので悲しい。見に行きたい。
まあでもまだ解散するわけじゃないし、しばらくはライブDVDみたり、ニコ生見たり、ディアステージに行ってみたりしよう。
とりあえず今は2月8日に放送される、でんぱの神々のDVD発売記念のニコ生が楽しみで仕方がない。
あー、よっしゃいくぞ!
みりん! りさ! ねむ! えい! もが! ピンキー! でんぱ組!
みりん! りさ! ねむ! えい! もが! ピンキー! でんぱ組!
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