(ママチャリ日本一周の記事一覧)
(前日の記事)
宮崎市で起床
今日は宮崎市の橘橋という、かなり大きい橋の近くで起床。7時くらいに起きたけど人通りも多く、ものすごく見られている気がする。
それもそのはずですが、寝ているすぐ真上が歩道なんですよね。全然隠れてないですからね。もはや動物園状態。
でも気にしない。今さら気にしたって仕方ない。生きていくためには。動物園というかもはや考えが野生に戻りつつある。
とりあえず買っておいた半額の食パンとカレーパンをほうぼりつつ、今日のルートを確認する。
宮崎市を出発して志布志市(しぶしし)を目指す。
今日はまだ宮崎から脱出はしないけど、明日はいよいよ桜島にいって鹿児島に突入だ。いや〜遠いところまできたものだ。
宮崎市は本当に走りやすくて最高!!
ヤシの木が真ん中に立っていて、まるで日本じゃないみたい!!
南国リゾーーーート!!!!!
路肩も広くて走りやすい。天気も良いし風も心地よい。ここ最近で一番、心穏やかに走れている。
ただ軽快に走れていても熱中症は怖いので、途中で一回休憩を挟むことにした。身体が壊れたら終りだからね。
せっかくだから海辺で休憩することにした。
水が澄んでいてめちゃくちゃキレイだ…
しかも周りには誰一人いなかった。
晴天。周りには人の気配がしない。キレイな海。ということでやることは一つしかなかった。
全裸で海にダイブした。
人生の至福。この世のすべてを手に入れたかのような時間。全裸ってなんでこんなに気持ちが良いのだろうか。
人間はそもそもなぜ洋服を着ているのだろうか。ありとあらゆることが無駄に思えてくる。
全裸での行水を終えて、再び走り出す。
誰にも見られなくてよかった。
いや…正直誰かに見られたかった気持ちも少しだけあった。残念だ。宮崎市のアダムとイブが誕生したかもしれない。
そんな変態的なことを考えて走っていると、青島駅付近に到着した。
露天でおばちゃんが冷やしパインを売っていたので購入。100円でこれが買えるのは良いなー。これ見つけた観光客は絶対に買ってしまうだろうな。
露天で100円だからといって味がイマイチということはない。そこはさすが宮崎。ちゃんと甘くて美味しい。さすが太陽の国。
いやしかし本当に絶景しかない。
道もほぼ平坦だし、自転車移動にとっては天国かもしれない。
本当に日本にいることを忘れそうになる風景だ。
途中でサンメッセ日南という場所でモアイ象を見つけた。
僕は中学のときにサッカー部だった。そのときに他校と試合したときに知らないところで「モアイ」と呼ばれていたらしい。(当時は知らない)
そして高校に入学したときに、その噂をしていた中学の人がいて「お、お前が本物のモアイか!!」と言われたことがある。うるせーよ、偽物だせよ。
モアイ像を見て、その憎らしい思い出さえ愛おしく感じる。モアイを見て少しセンチメンタルな気持ちになった。センチメンタルモアイ。
まるで竜宮城!? 運玉投げもできる鵜戸神宮へ
かなり順調に進んでいたので、少し寄り道をすることにした。たまには観光もしたい!Twitterで教えてもらった鵜戸(うど)神宮へ行くことにした。
どうやら鵜戸神宮へは少し歩いていかないいけないらしい。15分か…
暑いから歩くのが辛い…!
100段はゆうに超える階段を登り、薄暗くひんやりしたトンネルを抜ける。夏休みの冒険って感じがする。「ぼくのなつやすみ」感がすごいある!
そして15分くらい本当に歩いてやっと到着。
おーこれが鵜戸神宮か!!
厳かな神社をイメージしてたけど全然違った。朱塗りで色鮮やかだ。
沖縄の首里城などと同じ建築様式のような見ただ。中国や東南アジアとの関係が深かったのかもしれない。
もしくはそれこそ琉球と交易があったのかもしれない。
いずれにせよ目を奪われる外観だ。竜宮城にきたみたいだ!
鵜戸神宮に着く前の階段を登ってるときは、風景が見えなくて気が付かなったけど、けっこうな高台にあるようだ。ロケーションが最高に良い。
鵜戸神宮は愛称として、「うどさん」と呼ばれているらしい。あまのく〜ん。
鵜戸神宮には運玉投げという運試しがある。
男性は左手、女性は右手で小石ほどの玉を投げて、亀石と呼ばれる岩にのせることができれば願いが叶うとのこと。
僕もやろうと思っただけど、僕の直前にカップルやら新婚がわんさかいてやめた。だって僕をだしにして、ラブラブな会話とかされたらたまらないじゃないですか。
男
「おい!あいつ1人で来てるぜ!」
女
「本当だ!かわいそう…」
男
「なあ…あいつ1人で来ててかわいそうだからさ、この玉が入ったらあいつの幸せ願ってやろうぜ…」
女
「やだ…たっくん、カッコイイ!!」
男
「レッツゴー!」
男・女
「武勇伝、武勇伝、武勇伝でんででんでん」
みたいなラブラブな会話されたら辛いですからね。
まあ武勇伝はやらないかもしれないけど。
鵜戸神宮の本殿はなんと洞窟内に存在している。こんなの初めてみた。RPGみたいでわくわくする。この洞窟は1千平方メートル(約三百坪)ほどもあるらしい。
本殿も朱塗りで美しい。洞窟の中にいるというのを忘れそうになる。
鵜戸神宮は縁結・安産・育児・海上安全などのご神徳がある。
安産・育児を願う人達が信仰する「おちちいわ」という、胸の形をした岩などもある。もちろん僕も「おちちいわ」触りました。一応ね。エロい気持ちでなく一応ね。
ということで、僕も縁結びをお願いしました。
どうか僕も武勇伝を一緒に踊ってくれる彼女ができますように…!
帰り際に、お願いごとを書く紙をみつけたので書いていくことにした。
この旅の安全、そして終わってから家族と友達と幸せに暮らしていけるように書いて投函しておいた。
モアイを見たセンチメンタルがまだ続いているようである。ああ、早く家に帰りたい。
移動、おばちゃん、饅頭、移動、スーパー、就寝
鵜戸神宮での観光を終えて再び出発した。
しかし鵜戸神宮はいいところだった。景色も洞窟内もキレイだし、いい場所だったな。次は絶対に彼女を連れてこよう…!
少し走り出して思い出したのだけど、そういえば昼ごはんを食べていなかった。海沿いに腰をおろしてゆったりと休む。
なぜだかわからないけどカントリーロードが歌いたくなる。
うんどとうどんのスープの素を一緒に茹でて食べる。一食50円とかで済むから非常に助かる。美味いんだ、これが…!
足りない分は朝の食パンの残りを食べる。
ご飯を食べたあとも軽快に走り出し、日南市に到着したけど体力的にも余裕があったので、そのまま走り抜けることにした。
途中で小型の飛行機が肥料(?)をまいているのが見えた。リモコンみたいなので農家の人が動かしているみたいだった。宮崎市…文明がすすんでいるなぁ…!!
日南市からは少しアップダウンで辛い道のりがあったけど、今日はあんまり疲れていなかったのですぐに串間市へ着いた。
串間市付近のベンチで休んでいると、おばさんが近づいてきて僕に小声で、
「頑張ってね」
と言って、なんとおまんじゅうを渡してくれた。
ありがたい…!
なぜ小声で渡してきたかはわからなかったけど、すごい萌えた。学校で隣の席になったマドンナに、
「これ作りすぎちゃったからよかったら食べてくれる?甘いもの食べれる?」
と言ってクッキーをもらうくらい萌えた。多分その手作りのお菓子は余ったからじゃなくて、絶対に僕のために作ってくれてる〜!君の心の声が聞こえるぜ〜!ってくらい萌えた。
おまんじゅうを食べて元気モリモリ!
美しい背景を見ながら走る。海沿いなので道も相変わらず平坦で楽ちん。今日は本当に走りやすい道が多くて助かる。
そして体力も余裕のまま志布志市に到着!
順調すぎて怖いくらいだった。この旅始まってから一番気持ちよく走れたのでは?
寝る場所を探すとすぐにちょうど良い公園が見つかった。
水道もあるし屋根もあるので雨が降ってもしのぐことができる。そして何より広いし誰もいない!最高!!
よし今日は気持ちよく走れたし早めに寝よう…
僕はこのときまだ気づいていなかった。自分がすでに鹿児島県に突入していることに。
そんなことも知らずに「宮崎市は良いところだなー」と思いながら、公園で就寝した。
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宮崎市(宮崎県)〜鹿児島県(志布志市) 約100km
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ということでこの日は気づいたら鹿児島に突入していました。 本当に気づかないうちに入ってた。
いつもだったら「いえーーーーい!!鹿児島ーーーーーーーーー!!!」とかやっているのに本当に気づかなかった。
いよいよ明日は桜島に行き、さらにフェリーに乗って鹿児島市へ!
沖縄を抜かせば、ほぼほぼ最南端ですね。折り返し地点。
この旅のブログも25日に突入して折り返し…とか思ったけど、まだ折り返しまでいってないな…
頑張って書こう。
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