megayaのブログ

自由に書いてます。エンジニア系のこともたまに。仕事でライターとエンジニアやっています

【自転車(ママチャリ)日本一周】20日目:九州に上陸!兄からの電話に涙腺が崩壊

 

 

朝からワンカップで一杯やってるおじさんに遭遇

 

 

今日は岡山県の岩国市の公園で野宿していた。公園だったから地面が固くなく、身体も傷めずスッキリ起床できた。
地面がコンクリートだときついからね、、、
しかし、一昨日からの疲れはいまだに残っている。身体が痛い。

 

 

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テントを畳んで、公園の水飲み場で歯を磨いていると、ワンカップ大関を持ったおじさんが近づいてきた。
このとき時間はまだ朝の7時である。いくらなんでも酒を飲むには早すぎないか?


おじさんは僕の姿を見るなり「旅人か?」と話しかけてきた。
「旅人か?」って聞かれかたドラクエみたいだな。おお我が村によく来たな、的なイベント。

話を聞くと、おじさんはテントを張って泊まっている旅人を、この公園で何人か見たことがあるらしい。

 

 

 

f:id:megaya0403:20160518133145j:plainこの公園でテントを張っている旅人は過去にいたらしい

 

 

 

 

やっぱり旅してる人って多い!
おじさんは北海道や、四国から来た旅人に会ったことがあるらしい。みんな色んなところから来てるんだな。 


色々話したけど、おじさんが酒臭いのしか覚えていない。
だいぶ酔ってるよ、このおじさん。

 

 

 

優しすぎるおばあちゃんに招待される

 

 

 

酒臭いワンカップおじさんと話していると、公園のゴミ拾いをしているおばあちゃんも会話に加わった。
どうやらワンカップおじさんとは知り合いみたいだ。僕にも話しかけてきた。
会話していると意外な展開になった。

 

 

 

 


おばあちゃん
「あんたどっから来たの?」

 

 

megaya
「神奈川県から自転車で来ました!」 

 

 

 おばあちゃん
「大変やね〜
よかったらうちでシャワーでも浴びてく?

 

 

megaya
「えええええ!!良いんですか!!!!!!」

 

 

おばあちゃん
「遠慮しないでええよ」

 

 

 

 

神!!!!
朝からなんてラッキーなんだ!ということでおばあちゃんの家についていくことに。


「じゃあ俺この公園にいるから自転車見ててやるよ〜」とワンカップおじさんに言われたので、自転車も置いて行くことに。

逆に心配だが、、、そこは信頼して預けることにした。なんだかんだ良い人だな。酒臭いだけで。

 

おばあちゃんの家は公園の裏手のすぐ近くにあり、すぐに着いた。
久しぶりのシャワー!!!!!!!!!!!!

 

 

 

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ずっと公園の水道で身体洗ったり、川に入ったりするだけだったから久しぶりにちゃんとした風呂。
最高に癒やされる。疲れがとれる。やっぱりお風呂って大事。

四国に渡るときにフェリーについてた風呂に入って依頼だから、お風呂は一週間ぶりとかになるのか、、、

 

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気持ちよかったお風呂から出て、リビングに行くと良い匂いがした。

 

おばあちゃん
「まだ朝ごはん食べてないわよね?食べていきなさい」

 

 

朝ごはんまで用意してくれていたのだ。
優しすぎる〜!!ありがたすぎるーーーー!!!

 

リビングでは、おじいちゃんが座って新聞を読んでいた。
うおお、、、よくよく考えると、おじいちゃんの方は他人が家に急に来て、良く思ってないかもしれない。
おばあちゃんに連れられて勝手に来ただけだし。微妙に気まずい、、、顔も怖そうだし。

 


気まずい中で少し待っていると、朝ごはんが運ばれてきた。
久しぶりにソーセージ食べたら死ぬほど美味かった。茹でたソーセージってこんなに美味いんだな、、、

 

 

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 食べるのに夢中で写真撮り忘れた。サラダとか卵焼きもあった。

 

 

 

 

息子さんがむかし四国一周をしていたり、北海道まで自転車で行っていたり、かなりの旅好きで、旅をしている人を見ると放っておけないらしい。 


なんと、その息子さんは孫とエベレストに挑戦したこともあるらしい。僕なんかとスケールが違う本物の旅人だ。スゴすぎる、、、
「とんだ冒険家よねー」とおばあちゃんはめちゃくちゃ笑ってました。

 

 

 

f:id:megaya0403:20160524084959j:plainコーヒーも出してくれた

 

 

 

 

おじいちゃんは中国語がペラペラらしく、「昔は中国人の子どもたちに日本語を教えていた」とおばあちゃんに教えてもらった。
話を聞いている際も、おじいちゃんは新聞を読んでいて、僕の方をあまり見てくれなかった。怖い。

 

 

 

 

いざ出発

 

 

しばらく話をして、コーヒーも飲み干したので出発することに。
「ありがとうございました!」と言ってリビングから出て行くときに、おじいちゃんが僕に向かって、

 

「頑張れよ」

 

とボソッと笑顔で言ってくれたのが、すごいうれしかった。
怖い人かと思ってたけど、単純に初対面だからあんまり話さなかっただけだったんだなー、このシャイ野郎!はにかんだ笑顔が可愛いぜ!!

 

世の中には良い人が本当にいるもんだな、、、そういう無償の優しさを持った人に自分もなりたい。

く〜!!
朝から力でた!頑張ろう!!!


 

とりあえず自転車を取りに公園にもどる。
ワンカップおじさんが自転車を見ててくれてるので、自転車は安心なはずだ。


おじさんも自転車見ててくれるとか、なんだかんだ優しいよなー。
公園について自転車の近くに行った。

 

 

 

、、、、

 

 

 

、、

 

 

 

 

おじさんいねーじゃねーかよ!!!!!
帰りやがった!!!!!

 

 

ということで、自転車は無事だったから良いものの、おじさんは完全に帰宅してた。
自転車見ててくれるって言ってたのに、、、
やっぱり酔っぱらいの言うことは信じちゃいけない。

 

 

 

 

 

フェリー乗り場へ!目指すは九州!!

 

 

今日はフェリーに乗って九州に行くのが目的のため、周南市を目指す。

 

www.suonada.co.jp

 

 


朝から優しさに触れて元気いっぱいになった。気持良く出発!やる気に満ち溢れてるぜ!!

今日も天気が良く暑い。体力は削られるものの、シャワーのおかげか朝起きたときより、疲れが取れている気がする。お風呂って大事。

 

 

 

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(川沿いを走るときは、少しだけ涼しくて気持ちが良い)

 

 

 

最初は平坦だったんだけど、途中から登り下りがきつくて体力をかなり持ってかれた。やっぱり坂道は辛い、、、

 

途中で七夕祭りの飾りがずらっと並んでいてキレイだった。
どこのお祭りなんだろうか?

 

 

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かなり疲れていたものの、順調に進んでいき12時前後にはフェリー乗り場に着いた。
本当はゆっくり走って、明日フェリーで移動しようと思っていた。予想以上に早く進んだので、今日九州に行ってしまうことにした。

やる気あるうちにどんどん進もう!!

 

 

 

 

 

 

 

フェリーに乗れ、、、ない、、、?

 

 

 

 

 

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チケットを購入しに受付にいってみる。
今が12時だから、向こうについてもまだお昼くらいかな?今日順調だなー!!



megaya
「すいません、チケット買いたいんですけど」

 

 

 

受付のおじさん
「フェリー?あああーーー!!残念!!
5分前に出ちゃったよ〜!」

 

 

 

megaya
「えええええええ、、、まじすか、、
次の便って何時くらいですか?」

 

 

 

受付のおじさん
「次はだいたい5時間後だね!16時40分の便だよー!
ごめんね〜」

 

 

 

 

かなり時間がある、やることがなさすぎる、、、
唯一の救いは、同級生かと思うくらい受付のおじさんが親しみやすくて、優しかったくらい。

 

仕方がないので、少しもどってコンセントがあるマクドナルドに移動することにした。
電源を確保しつつ、九州を進んでいくための経路を調べることに。

なにせ土地勘がないから、どこを走れば良いのかわからない。
そもそも九州って何県があるんだっけ?知識がなさすぎて、下調べする時間が膨大に出来たので、よかったのかもしれない。 

 

 

 

 

ようやくフェリーに乗れる!!

 

 

4時間近く時間を潰し、遅刻しないように30分前にはフェリー乗り場の待合室で待つことにした。

受付に行くと、おじさんは相変わらず親しく「待ってたよ〜、長かったでしょ?」と僕に話しかけてくれた。なにこのおじさん可愛すぎる。

 

フェリー乗り場の待合室には本が何冊か置いてあった。
その中で漫画が一つだけおいてあったので、それを読むことにした。「グッドモーニング・コール」という少女漫画だ。おじさんの趣味だろうか?

 

 

 

グッドモーニング・コール 文庫版 コミック 全6巻完結セット (集英社文庫―コミック版)
 

 

 

 

同級生がルームシェアをして、、みたいな内容だった。
2冊読んだところで出発のアナウンスが流れた。正直もっと読みたかった。フェリーもう一本ずらそうか迷ったレベル。

 

あと、フェリーの料金が自転車も込みで3700円したのがすごい痛かった。
お金が、、、やばい、、、
お金最後まで足りるのか心配になってきた。ピンチ。財政難。誰か助けて。

 

 

 

 

フェリーに乗って九州へ!さらば本州!!

 

 

フェリーに乗って、どんどん本州が離れていくのを見届ける。なんだかんだ色々あったけど、20日あれば九州までいけるもんだな、感慨深い。

 

  

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フェリーの中は座席もたくさんあるし、寝られる場所もある。
最高に居心地は良い。

 

 

 

 

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テレビが置いてあるのもありがたい

 

 

 

 

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仮眠ができるスペースもある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

甲板にももちろん出られる。
潮風が気持ち良い。 

 

 

 

 

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だけど、、、

 

 

 

 

 

だけど、、、、

 

 

 

 

 

 


やることがない!!!!!!!!!!!!
暇だ!!!!!!!!

 

船旅は2時間もあって長いし、上の写真に撮ったところくらいしか行くところがない。
1人旅の辛いところだ。話す相手が欲しい。

 

仕方がないので、よくわからない通販番組を見ることにした。
他のお客さんもいてチャンネルが変更できないので、通販番組を見続けるしかなかった。

結局、「へ〜、この包丁って切ってもキュウリがくっつかないんだ〜」とテレビの感想を1人でボソボソしゃべって時間を潰すしかなかった。

 

 

 

 

 

九州に到着!!!!!

 

 

 

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

 

九州ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
突入ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

 

大分県ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 

 

 

と九州に上陸した気持ちを叫びたかったんだけど、完全に船酔いしていた。
それどころじゃない。気持ちわるい、、、、

 

あとびっくりしたのがなんにもない!!!!
フェリーの終着地だから栄えてるかと思ったけどなんもない、、、
山と海しか見えない。

 

 

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(引用:googleマップ)

 

 

 

 

買い物できるところがない、、、と焦ったけど少し走ったところに、個人商店のお店があった。
そこで飲み物だけ購入。体調も良くないので、すぐに寝床探しをすることにした。

 

なんだかんだ19時を過ぎていて、辺りも暗くなり始めていた。
早く横になりたい。


個人商店から少し走ると泊まれそうな場所を見つけた。
道の駅「くにみ」というところで、幸い営業時間もすぎているのか誰もいない。今日はこの辺りで眠らせてもらおう。

 

 

 

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 (写真は次の日の朝に撮ったから明るい)

 

 

 

 

道の駅で荷物を置いて、腰を降ろす。 買ったアクエリアスを飲んで喉を潤し、少し気持ちが楽になる。 

 

暗い中で1人で座っていると、「遠くまで来たな」という実感が急にわいてきた。
20日かけて、神奈川から大分まで来た。距離で行ったら700km以上は離れている。
人間やればできるもんだ。

 

 

 

 

兄からの電話

 

 

 

明日も頑張ろう。そう思い寝袋に入り横になった。
その瞬間にiphoneが音を鳴らした。久しぶりに誰かから連絡がきた。

 

初めは無視しようと思った。
なぜなら僕は家出同然に飛び出してきており、家族にも友達にも黙ってこの旅を初めた。誰とも連絡をまともに取っていない。

しかし差出人を見た瞬間に身体が硬直した。「兄」から電話がかかってきた。
さっき水分を取ったはずなのに、もう喉がからからになった。
覚悟を決めて電話にでることにした。

 

 

 

僕には2つ離れた兄がいる。
兄はいわゆる「ちゃんとした人」で、僕とは真逆の人間だ。

昔から成績もそこそこ良く、スポーツもでき、サッカー部では中心的なメンバーだった。なんでも着実にこなしていく兄は、後輩からの信頼も厚かったと思う。


逆に僕は、スポーツもたいしてできず、成績も悪く高校では留年ギリギリだったくらいだ。
兄を追ってサッカーをはじめたものの、中学ではレギュラーにすらなれず、部活での先輩や後輩からの信頼など当然のこと皆無だった。


そんな兄を僕は信頼していたし、他の家の兄弟よりも仲良い自信がある。
しかしそれと同時に僕の学生時代はコンプレックスの対象だった。
部活でも活躍し、親からも堅実で認められている。「兄は優秀なのに」という何度も言われた言葉が、嫌でも胸に残っている。

 

 

 

 

 

そんな兄から電話がかかってきた。真面目な兄のことだから両親に言われて、電話をかけてきたのかもしれない。
電話に出て、僕が何かを言う前に、すぐに僕に言葉を投げかけてきた。

 

 




「大丈夫か?今どこで何やっている?」

 

 

 

 

僕はしばらく何も言えず数秒の沈黙が続いた。言葉を振り絞って、「今ちょうど九州に着いたところ」と言った。

 

そして「旅にでた理由」と、「日本一周という目標ができたこと」を言葉がつっかえながらも説明した。
「ちゃんとしている兄」に対して、アホらしいことを説明していているのは自分でもわかっており、呆れられるだろうと思った。しかし、自分の意思はキチンと伝えることにした。

 

兄はただただ黙って聞いていた。当然、怒るだろうと思っていた。「すぐ帰って来い」と言われるのが当たり前だ。
しかし、兄は怒るどころか、諭すこともせず、いつもの口調で、

 

 

 


「お前が決めたんだから、最後までやればいい。
信頼してるから、家に帰ってくることだけを約束してくれ」

 

 

 

 

僕はそれを聞いた瞬間に涙が止まらなかった。なぜ自分でもこんなに泣いたのか、わからないくらいに泣いた。

不安な気持ちや、体力の限界、身内から電話がかかってきた安心感、家族や友達に会いたい気持ち、色んな気持ちが一気に溢れでた。

 

知らないうちに精神的に疲れていたのかもしれない。僕の中で渦巻いていた様々な感情が、兄の一言によって爆発し、それが涙になって出てきてとまらない。
電話越しで兄は何も言わなかった。僕はただ泣きながら「ありがとう」、「ごめん」と言うことしか出来なかった。

 

しばらくして、泣き止み少し落ち着いたところで、再び「ごめん」とつぶやいた。
兄はその言葉には反応せず、

 

 

 

 


「無事に帰って来いよ」

 

 

 

 

 

 

と言い、続けて

 

 

 

 

 

 


「お金も少し送っておくから役にたててくれ。頑張れよ」

 

 

 

 

そう言って電話を切った。通話が終了した音を聞くと再び涙が溢れてきた。どうやって感情を抑えていいかわからなかった。

 

勝手に家を出て行った僕を許すどころか、応援してくれる。
自分は本当に何をやっているんだろう。色んな人に迷惑をかけていることを改めて実感した。

でも始まってしまったからには、途中で投げ出すわけには行かない。
兄の「最後までやればいい」という言葉がいつまでも耳に残っていた。

 

とにかく、全力で最後までやりきろう。
そのために明日も頑張ろう。

 

心からそう思い、まぶたを閉じた。
目をつむっても自然と涙がこぼれてきた。しばらくして泣きつかれたのか、気づいたら眠りに落ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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岩国(山口県)~ 国東(大分県)

 

 

 

 

 

 

 

 約 100km

 

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ということで、九州に突入しました。いよいよ日本のほぼ南端です!九州は夏だったから地獄のように暑かったのを覚えてる。
きつかったけど、どこ行っても景色は最高だったなー。

 

この日は「人生で一番泣いたんじゃないか」ってくらい泣いて、自分でも本当に驚いた。あのときなんであんなに泣いたのか自分でもわからない。

お金を送ってもらった時は本当に感動した。まじでギリギリな資金だったから助かった。本当に感謝。 


本当に僕の兄は最高です。 
最悪このまま結婚できなれければ兄と結婚したいと思います。

 

 

 

 

 

 

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