アイドル好きだってプレゼンがしたい!
自分が好きなものを堂々と語れる機会ってそうそうないですよね。
周りに気を遣って「この話ってこの人は興味あるのかな?」なんて会話に気を遣いますよね。
趣味がまったく同じ人と巡り会って、ゆっくり語り会う機会も、そうそうないですからね。
そんな狭苦しい世界で僕は、言いたいことも言えないこんな世の中じゃPOISONと思ってた矢先、とあるイベントを見つけました。
それがこのイベント「ドルヲタのためのプレゼン技術研究会#1」です。
もうね、タイトルから伝わってくる熱量。
僕も一度アイドルライブは体感しているので、タイトル見ただけで興味を惹かれた。
実際に行ってみたら、本当に好きなものを語る発表者の、熱意と愛にただただ圧倒されましたよ。
やっぱり自分の好きなものがあるって強い。
共通の趣味を持つ人達の前で、自分の好きなことを思う存分に語れる機会ってすごいことですよ。
僕なんかは、自分が「これだけは譲れない!!」というものがないので、聞いてて本当に羨ましかったです。
ということで、この企画に僕は参加者として行って来たので、そのレポを書かせていただきます。
「ドルヲタのためのプレゼン技術研究会#1」に行って来た
会場は新宿にある「さくらインターネット」
会場はVPSなどのサーバ関連でおなじみのさくらインターネットさん
こういった取り組みに、会社が場所を提供してくれるのは本当に良いですね。
オフィスがめちゃんこキレイで焦る。
席に着くと、アイドルのチラシとさくらインターネットのtwitterのキャラクターの桜葉 愛とまりなのステッカーが置いてあった。
この時点でアイドルのディープな世界に足を踏み入れた感がある。
戦いはすでに始まっている!!
さらに机には、さくらのクラウドの2万円分のチケットも置いてあった。
さくらインターネットさんすげー太っ腹!さすが!!
今回のこの企画はさくらインターネットのエバンジェリストでもある寺尾 英作さんが企画されたもの。
僕がこの企画を見て「ブログを書いて良いですか?」と聞くと、2つ返事で了承してくださいました。
ありがとうございます!!
@megaya0403 興味を持っていただいてありがとうございます!是非参加してください!
— eisaku.TERAO (@eterao) April 8, 2016
ブログにしていただけるってのも全く問題ありません。ありがたいです!よろしくお願いします。!
そもそもこの企画の趣旨とは?
僕のようにIT系のエンジニアをやっていると、勉強会などに行くことがある。
勉強会はLT(ライトニングトーク)という、5分くらいの短い発表をしあうパターンが多い。
下記の絵のように発表者が勉強したことをプレゼンし、それ以外の人が話を聞く。
それを5~6人くらいがやる感じがよくあるパターン。
この流れで、「発表内容がアイドル縛りのものをやろう」というのが今回の企画。
好きなアイドルを紹介しながら、さらにはプレゼンの練習にもなる。というのが目的らしい。
確かに好きなことなら、普段は発表とか苦手でもやりたくなる。
プレゼンの練習も企画の趣旨としてあるので、アイドルの発表を聞くだけでなく、プレゼンのコツみたいなのも聞けてすごいためになった。
アイドル×プレゼンとか新時代の幕開け感ありすぎる。
この日の流れ的には、
- 主催者の寺尾さんが「プレゼンのコツ」を発表する
- 参加者の中からLTする人が順番にしていく
- 終わったら居酒屋で懇親会
という感じ。
懇親会があるので、アイドル好き同士で繋がることも出来る。
ご飯食べればみんなともだち。
まずは寺尾さんによるプレゼンのコツ
まずは主催者の寺尾さんによる「ドルヲタのためのプレゼン技術研究会〜相手を動かすプレゼン〜」という発表から。
「相手に自分が好きなものを、好きになってもらうためにはどうしたら良いか?」
という問いかけがあったんだけど、確かに難しい、、、
自分が好きなものを、ただただ説明するだけだったら相手は絶対に好きになってくれないしね。
やっぱりプレゼンは数をこなさないと上手くならないよなー、と話を聞いててすごい思った。
失敗しないと上手くならないし、資料の作りこみだって数をこなさないと上手くできるはずがない。
うーん自分ももっと発表とかやっていかないとな、、、
だから今回のような「好きなものを発表する」って機会は本当に羨ましい企画だなーと思った。
寺尾さんのプレゼンのあとは、いよいよアイドルの発表を順番にしていく。
おお、いよいよ!楽しみ!!
ここからは、発表者は5人いたので1人づつ簡単な説明付きで紹介させてもらう。
Perfumeが最高の理由 (しょっさん)
1番目はしょっさんによるPerfumeについての発表。
タイトルからして、Perfumeへの愛が半端ないことが伝わってくる。
perfumeが好きなあまり、家族全員でライブに行ったりもするらしい。
お子さんも連れて行くので、合わせて3万円は余裕で超えるらしい、、、気合がすげぇ、、、
(左から、かしゆか、のっち、あーちゃん)
Perfume(パフューム)は、日本の女性3人組テクノポップユニット。アミューズ所属。レコードレーベルはPerfume Records / ユニバーサルJ。
Perfumeの楽曲は、ハウスミュージックの流れを汲んだテクノポップと一般的に位置づけられている。2003年、東京でインディーズデビューしてから現在に至るまで、楽曲提供を行っているのは音楽ユニットCAPSULEのメンバー、中田ヤスタカである。サウンドプロデューサーとして中田の名前が挙がったのは、Perfumeが上京した当時、「Perfumeをテクノ歌謡風のアイドルにしたい」という事務所の意向を実現できる人物を探そうとしていたところ、当時のPerfumeのマネージャーが中田の曲を以前からよく聞いており、彼が適任であると判断されたことによる
(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/Perfume)
Perfumeがなぜ売れているのか?何が良いのか?
という話がすごく面白かった。
「見た目?歌?曲?踊り?ライブ?
全部良い!だけど一番はお辞儀が素晴らしい!」
この発言を聞いた時は最初は???だった。
お辞儀とアイドルがどう関係しているんだろうと思った。
(引用:http://vaxelf.blog15.fc2.com/blog-entry-1805.html)
これは海外でも活躍する、BABYMETALというアイドルにも共通している特徴らしい。
「お辞儀」
— オラめたる@ローチケさんアリガトウ (@poimetal) April 23, 2016
しばしばフレームアウトを誘う「カメラで追えない120度お辞儀」ははじめ人の笑いを誘うがその後フォロワーにさせる魔力を持つ。ぱふゅ先輩も同じ魔法を使う。広島発祥との噂がある。#BABYMETAL #ベビメタ辞典 pic.twitter.com/sCMwhejQap
この2組には共通点があって、それは踊りを振付師の「MIKIKO」先生という方に習っている、と言うこと。
この方が教育係も兼ねていて、お辞儀をしっかりとさせている。
こういった基本的なことが教育がされていて、いつまでも丁寧な姿勢にファンは心打たれるらしい。
確かに、アイドルで「ずっと低姿勢で頑張る」っていう人達ってそんなに多くはいない気がする。(偏見)
Perfumeからは見てて嫌味を感じたことがない。
下の画像の言葉はPerfumeへの愛があふれててめちゃくちゃ良いと思った。
ファンの間では共通認識の言葉らしい。
「アイドルは年齢が若い時だけが良い」っていう人もいるから、Perfumeって本当に愛されてるんだなーというのがすごい伝わってきた。
久しぶりにPerfumeのアルバム聞こうかな、、、
かしゆかの誕生日が12月23日なので、
「その日は天皇の誕生日でなく、かしゆかの誕生日で祝日になっている」
っていう話はファンを通りこして、信者レベルだと思った。
熱い思いをオラにも分けてくれ! (sakaimo)
二人目はsakaimoさん
タイトルの理由は「最近アイドルへの熱量が冷めてきてるから、みんなの熱い話を聞かせて欲しい」ってことらしい。
体育会系みたいな発想だな、、、
ももクロ→でんぱ組.inc →BABYMETALの順番で好きになったらしい。
この日着ていた服も上着がBABYMETALで、Tシャツがでんぱ組.inc のものという気合の入り具合い。
というか最近のアイドルのライブTシャツとかってオシャレなんだな。
sakaimoさんはもとはまったくアイドルに興味がなかったんだけど、たまたまももクロ一曲聞いて見た時に一発でハマったらしい。
ももいろクローバーZ(ももいろクローバーゼット)は、スターダストプロモーション所属の女性グループ。
愛称はももクロ、ももクロちゃん。Zの文字を宙に書いて指を突き出すポーズを常用する。
ひたむきで気力あふれるライブパフォーマンスが特徴。数々の試練にも笑顔で、そして全力で立ち向かう姿勢が評価されている。そのスタンスと呼応するように、歌詞には純粋な夢や情熱を感じさせるものが多い。激しいダンスと相まって歌声が安定しない面もあるが、口パクに頼らず生歌でライブを行う
熱心なファンはモノノフと呼ばれる(”武士”の訓読み)。これは、近年の「アイドル戦国時代」と言われる状況下で発生した呼び名であり、メンバーやスタッフも使っている。
一気にのめり込むようにアイドルにハマったらしく、facebookの書き込みがそれを物語っている。
確かに少し突き抜けすぎた狂気を感じるッ!!
アイドルを好きになると人生の最優先事項が変わるらしい。
「チケット代 8000円」と書かれている金額もほぼ見ないで買うらしい。
まじか、、ハマるってすごいな、、、
あと知らなかったけど、今のアイドルは顔認証でチケットを確認してきてるのが、当たり前になってきているらしい。
最近だと、嵐のチケットも顔認証で転売ができなくなってるらしい。
知らなかった。
でんぱ組.incで考えるスライドの配色 (へっきくん)
3人目はへっきくんさん。
こちらも寺尾さんと同じでさくらインターネットの社員の方。
ちなみに前日まで北海道の石狩まで行っていて、飛行機の中でこの資料を作ったらしい。
気合入りすぎだよ、飛行機の中では休んでくれよ。
最近になってアイドルにのめり込んだらしく、でんぱ組.inc に今一番ハマっているらしい。
でんぱ組.inc(でんぱぐみインク、Dempagumi.Inc)は、日本の6人組女性アイドルグループ。
秋葉原ディアステージの従業員「ディアガール」によって2008年12月に結成され、メンバーチェンジを経て2011年12月25日に現6人体制となる。
全メンバーが生粋のヲタク(オタク)的要素を持ち合わせており、キャッチコピーは「萌えきゅんソングを世界にお届け」。
(引用:でんぱ組.inc - Wikipedia)
この発表はアイドルのことだけでなく、スライドの基本を教えてくれて、すごいためになった。
でんぱ組.inc はメンバーごとに色があるらしく、例えば夢眠ねむという子はミントグリーンが自分のカラーらしい。
だからと言って下記のような資料はNG。というか文字が読めない、、、
ここはラインマーカーのように線を引いて、ポイントで色を入れていくのがいいらしい。
たしかにだいぶ見やすくなるし、さらに色の特徴もでている。なるほど。
あとはmacはディスプレイの解像度が高くキレイだから、macで見ている資料とプロジェクターで映している資料だと、だいぶ印象が変わる。
だから資料を作る際はそのあたりも気をつけた方が良いとのこと。
途中途中でアイドルの写真を見ながら、
「あ、本当に天使、、」
「やっぱり可愛すぎる」
と言いながら発表をしていた。どんな発表の仕方だよ。
思わず笑ってしまった。
あとさくらインターネット内では非公認だけど、会社にアイドル部が存在するらしい。
みんなでライブ映像とか見たりするらしい。なにそれ楽しそう!!
会社内で趣味共有できるとか無敵。
んんんまなつぅ~推しメン卒業対応ソリューション事例のご紹介~ (トニーモリス)
4人目は、トニーモリスさん。
タイトルから伝わる愛の重さ。
重すぎて胃もたれしそうなくらい。
トニーモリスさんの資料は、理路整然としてわかりやすかった。
マッキンゼーの「3分割」という基本を守って作っているらしい。
人間は3つまでなら言われたことを理解できるらしく、3つ以上は覚えられないらしい。
そんで2つだと少なすぎて、網羅してない感じがするからダメ。
だから「3分割」はすごい良い手法とのこと。
トニーモリスさんが自分自信でも気づいてなかったらしいけど、「まなつぅ〜」とアイドルのことを叫んでいるときが一番楽しいとのこと。
一番最初はSKE48の向田茉夏にはまり、次は乃木坂46の秋元 真夏にハマったらしい。
確かに両方とも名前が「まなつ」だ。
顔がタイプのアイドルでも、名前が一文字でも違うと叫んでもダメらしい。謎すぎる。よくわからない。神聖なる領域。
奥さんにアイドル好きを内緒にしているのに、今回のブログの顔出しはOKとのこと。
すごい勝負をする人だ、、、
(推しヒエラルキー)
資料がすごい分かりやすかった。
色使いや、図の書き方など細部までこだわっている感じがした。
なおトニーモリスさんの資料は、すべてネットにアップロードしてあるので、見たい方は下記から見れます。
本日の資料をアップしました。 https://t.co/7gSIIjeMuj#idolpresen
— モリス@ローズゴールド (@tonymorrisjp) 2016年4月27日
ライブアイドルのすすめ 〜みんなで栃木に行こう〜 (寺尾英作)
最後は主催者の寺尾さん。
寺尾さんはAKBグループも好きらしいが、なにせAKBグループは今は人気が出すぎて遠い存在。
なので、距離感が近い「ライブアイドル」がオススメとのこと。
今は地下アイドルと言わずに、ライブ活動で地道に頑張っているアイドルということで、「ライブアイドル」というらしい。
知らなかった、、、
寺尾さんは、「家でライブDVDを見てからライブに行く」というのもいいけど、「とりあえずライブに行って見てみる」ということをオススメするらしい。
確かに僕も後輩のアイドルを見に行った時、予備知識なかったけどめちゃくちゃ楽しかったから、その考えはめちゃくちゃ共感できる。
見る前に飛べ!!
今は、とちぎテレビ「パツイチ〜一発当てたい!〜」という番組から誕生した「パツイチ☆モンスター」というグループがイチオシらしい。
もはや東京のアイドルじゃない、、、どうやって見つけて来るんだ。
本日の新宿ReNYライブありがとうございました。そしてフライヤー受け取られた100人くらいの方々、パチ☆スターです。メンバーともどもツイッターフォローと今後のライブお待ちしておりますのでよろしくお願い致します pic.twitter.com/G65R9v2HOg
— teamパチ☆スター@6/26宇都宮 (@pachister_staff) 2016年4月8日
ちなみにこのグループは次のライブで観客動員数が200人に達しないと、テレビ活動ができないという企画の真っ最中とのこと。
前回はダメだったので今はテレビに出てないらしい。
なので席に置いてあったこのチラシも、今日来た人の中から、ライブに行ってくれる人を探すために、このアイドルの会社の社長から直接もらってきたらしい。
熱量が半端ない。
もうやってることが会社の広報とか、それレベル。
ということで、この日はチケットもあるらしく、行きたければもらえるとのこと。
場所が宇都宮なので、バスツアーを検討しているらしい。
チケット自分で入手してきたり、社長からチラシを直接もらってきたり、さらにはバスツアーも計画したり、アイドル好きのバイタリティすげぇ、、、
そこまで情熱を捧げるものが自分にはない、、、
全員の発表を聞いて思ったこと
やっぱり「好きなことを発表出来る場がある」っていいなーと思った。
なにより全員が楽しそうに話してるし、全員が楽しそうに聞いてる空間ってなかなかない。終始みんな笑顔でしたよ。
発表の合間に、「家族にアイドル好きを言うべきか?言わないべきか?」などの議論もあって面白かった。
それに好きなことを話せる上にプレゼンの練習にもなるから、こういう企画はいいなーと感じた。
アイドルだけに限らず、今後こういった発表をする場がいっぱい出来ればいいと思う。
何より今回の場合、発表される対象のアイドルの方にもメリットがあるしね。みんなに良さを知ってもらえるし。win winすぎる関係。
普段「アイドルの好きこと語りたいけど語れる場所がない!!」っていう人がいたら、本当にこの場はオススメです。
今回は「ドルヲタのためのプレゼン技術研究会#1」ということで、第二回もありそうな雰囲気なので、気になった方は寺尾さんに連絡してみましょう。
いや、しかし本当に好きなことがあるって素晴らしい。
何もない僕にとっては、楽しそうに話す皆さんが本当に羨ましかった。
ガラス越しにうつる自分
この記事を書き終わってから気づいたんだけど、ガラス越しにうつる写真を撮ってる自分が怖すぎる、、、
ただの盗撮魔だよ、こいつは。
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