タイ旅行1日目で詐欺にあいました
はい、タイトルの通りです。
コンビニのビニール袋だけで人生初の海外旅行に来た僕は、1日目にして速攻でぼったくりにあいました。
ひらたく言うと詐欺にあいました。騙されました。
この世は悪で満ち溢れています。
今回はその手口を紹介して、二度と僕のような悲劇を起こさないように皆さんに注意換気できれば良いと思っています。
あいつだけは、、、ピーターだけは神が許しても俺が許さない、、、
タイ旅行の出発の話はこちら↓
タイでの洋服についてはこちらの記事です↓
タイに到着
ということでタイ旅行にコンビニのビニール袋で出発した僕ですが、なんとか日本を出発しバンコクの空港に到着!
空港から電車を乗り継いで、サパーンタクシンという駅に移動。
タイは本当に気温が高く、僕らが到着したのは7時くらいですでに35℃くらいあったらしい。
3月の半ばで東京では8℃とかだったから、空港降りた時に死ぬほど暑かった。
速攻でコート脱ぎ捨てた。
ということでいよいよ始まりました。
コンビニのビニール袋で人生初めての海外旅行に行ってみた!! inバンコク!!!
パスポートもビニール袋に入れたままなので、今思えば頭に虫が湧いてんじゃねーか?って思うくらい無防備。
ゴルゴ13の目の前に全裸で立つくらいの無防備さ。
サパーンタクシン駅は降りるとすぐにTHE・タイという感じで感動した。
ホテルが豪華!!
ということでサパーンタクシン駅から歩いてホテルまで移動。
さっきの風景見る限り、この駅にあるんだからたいしたホテルではないだろ、、、
と思って5分ほど歩くと、、、
おおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
なんかめっちゃ良いところーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
予想以上にキレイーーーーーーーーーーーーーーー!!!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!
めちゃくちゃテンションあがるーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
このホテル本当に設備がよくて、プールもあるし、トレーニングジムもあった。
友人に予約すべて任せてたけど、まさかここまで豪華なところとは、、、
(今回はチャトリウム・ホテルリバーサイド バンコクというところに泊まった)
バンコクを観光しよう!!
ということで、僕らのテンションは抑えきれず、すぐにホテルを飛び出し観光することにした。
なんとチャトリウムホテルには、さっき降りた駅まで無料の船がでているらしい。
設備良すぎだろ。
気温が高いなかで、川の近くを高速で走るのはめっちゃ気持ち良い!!
なんだこれ、早速だけどタイ最高すぎる
チャオプラヤー川が朝日を浴びて風景も美しい。
駅前の屋台で腹ごしらえ
ということで、せっかくきたんだから屋台で何か食べてみようということで、駅前の屋台に行ってみた。
もうね、屋台の料理がどれも魅力的で迷う!!!
(焼きバナナみたいな珍しいものもあった)
しかも全部が本当に安い。
一個ずつが日本円で言うと30円〜60円くらいで買える。駄菓子レベル。
しかも美味い!
これタイの屋台メシだけで暮らせるよ、本当に。
日本の焼き鳥一本100円とかアホらしく感じてくる。
再び船に乗り、目指すは王宮
ということで再び船に乗り移動。
タイはもっとアジア系の人達ばかりが観光に来ていると勝手に思ってたら、色んな国から人が来てるっぽい感じだった。
一つ言えるのはヨーロッパ系の女性の綺麗さは異常。
外見ると、船がそこら中に走っている。
色んな形の船があって、外見ているだけでも飽きない。
しばらく外見ながらボーッと船に乗ってた。
しかしある事実に気がついた。降りる場所がわからない。
異国の地で船で降りる場所がわからない恐怖は半端ない。冷や汗が止まらない。
心配なので、駅が近づくたびにひたすら船上員のおばちゃんに、
「アイ・アム ゴー トゥー キャッスル!
ネクスト イズ キャッスル ステーション?」
みたいな、めちゃくちゃ英語でひたすら降りる駅を確認した。
聞きすぎておばちゃん疲弊してたよ。
しかし言葉はわからなくても、世の中気合とジェスチャーでなんとかなるもんだ。
王宮の駅でなんとか降りることが出来た。
王宮(ワット・プラケオ)に到着
ということでタイでの初の観光になる王宮に到着!
ワット・プラケオと呼ばれる寺院が中に入っていて、「タイならここに行くべき」と言う人もいるくらい有名らしい。
王宮の周りは白塗りの壁で囲まれていて、「本当に一般人も入れるの?」って空気が漂っている。
しかも中に入るにはあまり肌を晒してはいけないらしく、ショートパンツなどの短いズボンを履いている人は止められていた。
ただ中に入ると人がわんさかいすぎて、もうすでに帰りたくなった。
これ大丈夫か、楽しめるのか?
ディズニーランドくらい混んでるぞ。
(旗みたいなの持ってる人たちはツアーの人達らしく、やっぱり人気あるスポットだというのが伺い知れる )
「人多すぎワロタ、もう帰りたい」
と思ってたけど、中にどんどん進んでいくと、、、
おおお!キレイ!!
金だーーーーー!!黄金郷だーーーー!!
おっさん聞こえるか!黄金郷はあったぞ!!タイにあったんだ!!!
とはしゃぎまくる。
この王宮の中はかなり広く、王宮の中に寺院がいくつもある。
すべてゆっくり回れば半日は時間潰せそうなくらい広い。
本当に中はキレイでどこ歩いても見てて飽きない。
記念写真を撮る
記念写真を撮ることに。
せっかくなので、大爆笑が起きるであろう格好で一枚撮ることにした。
笑いの基本は周りの視線を気にせず、自分の意思を貫いてやり切ることだ。
どうだ!!!タイ!!これが日本の笑いだ!!!
後ろのシーサーと同じ格好をするという高度なギャグ。
こりゃ周りの視線1人じめで、爆笑王はおれだな!!
王宮だけに!!!ガハハハ!!!
と1人で高笑いをしていたところ、ナナメ後ろにいたおばちゃんが僕より完全にやりきってて、世界の広さを痛感させられた。
やりきりすぎだろ!!!!
もうね、おばちゃんの周りに人が集まってて、大撮影会でしたよ。
何者だよ。ポーズからいって本物の仏なんじゃねーか?
ということで、1時間ほど王宮をブラブラして次の場所を目指すことにした。
次の目的地は、ワット・ポーと呼ばれる金の大仏が横になっている寺院だ。
これまたタイではかなり有名なポイント。
(ワットポーにある有名な仏像)
(引用:http://www.bangkoknavi.com/miru/41/)
さて目指すはワットポー!
観光楽しー!!
ということで、王宮を後にする。
そんなテンションが高い中でいよいよ僕らはあいつに出会う。
僕らはこのテンションから、どん底まで突き落とされることになる。
9つの顔を持つ仏像を見に川渡りツアーへ
ピーターとの出会い
王宮からワット・ポーまでは歩いても10分もかからない場所にあるらしい。
歩いてワット・ポーに向かっているときに、マンゴーが串に刺されて売っているのを見つけたので買うことにした。
「じゃんけんで負けた人が払おう」ということになり、友人とじゃんけんをすることにした。
すると、
「アレ、ソレもしかしてジャンケンですか?」
とカタコトの日本語でタイの人に話かけられた。
日本語だ!と思い、すぐに聞き返した。
僕
「あれ?日本語話せるんですか!」
??
「少しだけ話せマス。
ワタシは名古屋にガールフレンドがいるデス!」
それを聞いてめちゃくちゃテンションがあがった。
思わず3人で「おおおーーー!」と感嘆の声を上げてしまった。
すごい!!まさかここに来て日本の地名を聞くことになるとは!!
話を色々と聞いてみると、彼は「ピーター」という名前らしく、職業は警察官をやっているらしい。
警察手帳も見せてもらった。すごい!
なんでもピーターは今日仕事が休みで友人と待ち合わせしているらしく、たまたまこの場所にいるということらしかった。
なので、すごい奇跡だと思った。
たまたまピーターが仕事休みで、
たまたまピーターがそこにいて、
たまたま僕らが日本人で、
たまたまピーターに名古屋に住んでるガールフレンドがいる。
これを奇跡と呼ばずして、なんと呼ぶのか。
川渡りツアーに誘われる
ピーターとしばし談笑をしていて、
「このあと僕達はワット・ポーに行くんですよ」
という話をしたら、ピーターは暗い顔をした。
ピーター
「ノーノー、、、今日はワット・ポーはお昼はやっていません。
今日はスペシャルブッタデイなので、16時からしか空いてないデスよ。」
と言われた。まさかワット・ポーが開いてないないとは、、、
現在は昼の12時なので、まだまだかなり時間があった。
スペシャルブッタデイとは、タイで特別なブッタの日というのが半年に一回あるらしく、今日がたまたまその日だったらしい。
その日は仏像にお祈りを捧げ時間があるらしく、ワット・ポーに入れないらしい。
僕
「え?まじかよ、、、どうやって時間潰そう、、、」
ピーター
「安心してください!良い話がアリます!
スペシャルブッタデイという日は、ワット・ポーがお昼は閉まるデス。
だけど、今日は特別な船がデていて、スペシャルブッタデイの日だけに見れる仏像が見れマス!
コレはすごい特別なことデス!9つの顔を持つブッタがこの日だけ見られるデスよ!!」
おおおおおお!!すごい良い情報!!
半年に一回しかないスペシャルブッタデイという日にタイに来れた奇跡。
ピーターは僕らにすごい熱弁してくれた。
ピーター
「9つの顔を持つブッタが見られるんですよ!!
タイの人でもなかなか見ることが出来ない、9つの顔を持つブッタですよ
見ると幸せなれます!ココロが浄化されます!」
と猛アピールしてくれた。
さらにスペシャルブッタデイの日は、そこに行くためのボートの値段も半額になるらしい!
なんだそれ最高かよ!!
半年に一回しかないイベントに参加でき、さらに普段は1万円のところ、半額の5千円でボートに乗れるということ。
コース的には下記のような感じでぐるっと一周回ってくる感じらしい。
もうね、こっちとしてはガチガチにテンション上がってるわけです。
たまたまピーターが仕事休みで、
たまたまピーターがそこにいて、
たまたま僕らが日本人で、
たまたまピーターに名古屋に住んでるガールフレンドがいて、
たまたま今日が半年に一回のスペシャルブッタデイで、
たまたま今日は船の金額が半額で。
これを運命(ディスティニー)と呼ばずして、なんと呼ぶのか。
ということで、僕らはピーターの話しの通り、船で9つの顔を持つブッタを見に行くことにした。
ピーターは船付き場までのトゥクトゥクも拾ってくれ、値段交渉もしてくれた。
(トゥクトゥクとはバイクの後ろに荷車がついたような乗り物で、タイではこれで移動することが多い)
ピーターはこのあと友人が来るらしいのでここでお別れ。
タイの人は日本人に暖かいと聞いていたけど、まさかここまで暖かいとは、、、
最後に友情の印として写真を一緒に撮ってもらった。
最高の笑顔で一枚。
トゥクトゥクに乗り込んで船着き場まで移動。
運転がめっちゃ荒くて、車との距離がギリギリまで狭いところを走ろうとするから、めちゃくちゃ怖かった。しかもスピードも速い。
トゥクトゥクに乗りながら僕らはこの日の出会いに感謝した。
やっぱり旅は出会いだな!!
ピーター最高だな!!
船付き場に到着
船着場に着いてトゥクトゥクを降りると、厳ついおじさんが僕らに近づいてきた。
そのおじさんは船の受け付けの人らしく、まくし立てるようにしゃべりながら、僕らに手をだしてきた。
どうやらさっそく金を出せということらしい。なんかめちゃくちゃ態度悪いな
とりあえず1人約5000円ずつを払った。
船を見ると客船などでなく、ボートのように小ぶりなものだったので、少し不安になった。
まあだけど特別な場所に行くのだから、小ぶりの船じゃないとたどり着けない場所にあるのだろう。
なにせ9つの顔を持つブッタがいる特別な場所なのだから。
イタリア系のカッコイイ2人組も一緒だった。
どうやら彼らも9つの顔の仏像を見に行くお客さんらしい。
船が出発する前に、お金を払ったさっきのおじさんに「ライフジャケットを着ろ」と言ってきた。
なんで着る必要があるんだ?今日べつの船乗ったときはこんなの着なかったんだけどな、、、?
と少し不安になる。友人のYくんはライフジャケットを着せられて、死ぬほど不安になっていた。この時すでに何かを感じ取っていたのかもしれない。
いよいよ船は走りだす
船が走りだした。
やっぱり気温が高いのでボートは気持ちが良い。
ライフジャケットを着せられたことて少し不安はあったけど、僕的には逆にそれが冒険心を煽って楽しかった。
もしかして、ボートも小ぶりだし、狭い洞窟などに入って仏像を見に行くのでは?などと妄想も広がった。
しばらく進むと、チャオプラヤー川のような大きい川と違って、生活感あふれる水路を進みだした。
両端に民家が立ち並ぶ、あまり横幅の広くない川を進んで行く。
ひたすら進んでいく。
ようやく冷静になってくる
しばらく用水路のような場所をひたすら走った。
15分程走ってもあまり景色は変わらない。
以前として両端に民家が立ち並ぶ道を、ひたすらボートはガイドもなく走るだけ。
友人も僕もボートの景色にも飽きてきて、心が冷静になってきて、とあることに気づきはじめた。
20分ほど走ったところで、完全に冷静になったYくんが口を開いた。
誰も言わなかったことを言い出した。
Yくん
「なぁ、、、よくよく考えるとタイにきて5000円払うってめちゃくちゃ高いんじゃないか?」
そうなのである。
僕らは旅行に来ていたテンションもあり、値段が高いということを完全に見逃していたのである。
タイの通貨はバーツであり、だいたい1バーツが3.5円くらいで、今回の船はたしか1400バーツくらいだった。
1400バーツと聞くと数的にものすごく少なく感じてしまう上に、紙幣の枚数も日本円より少ないので、疑いもせずあっさり出してしまったのである。
そのことを僕らもボートに乗り、しばらく走りだしてようやく気づいた。
しかし、あんなに丁寧に話してくれ、トゥクトゥクまで出してくれたピーターが悪いやつなわけがない。
僕
「まあでも、9つの顔をもつ仏像は見られるわけだしさ!
まずはそれを見てから判断しようよ!!」
という自分をも納得させるようなセリフを吐いて、心を落ち着かせた。
友人2人もそれに同調したフリをしていたように思う。
心に一抹の不安を残して、船はあいも変わらず走り続ける。
パン投げおじさんの登場 〜疑惑の芽生え〜
しばらく同じ景色の水路を走っていると、ボートが止まった。
お!!もしかして着いたのか?
と思っていると、ボートの運転手に「左を見ろ」的なことを言われた。
なにやら緑のカゴを持ったタバコを吸ったおじさんがいる。
おじさん見て何を感じろと言うんだ、、、
そのおじさんは何をするのかと思ったら、緑のカゴからパンの切れ端を取り出して、川に向かって投げ始めた。
パンは川に落ちると、みるみるうちに魚が寄ってきて食べ尽くされてしまった。
そして、この謎の行為を見させられたあとに、運転手は急に大きい声をだし、
「10バーツ!!10バーツ!!!」
と川を指差しながら大きい声で急に言われた。
どうやら同じように魚に餌をやりたければ「10バーツ払え」ということらしい。
えー、、、なにこの謎イベント
急なイベントが発生したことにより、脳の処理が追いつかない。
なにこれ?川に向かってパン投げるって何?タイでそれする必要あるの?
このイベントにさらさら興味のなかった僕らは「ノー」と冷静に断った。
前のイケメン二人組も同様に断り渋い顔をしていた。
イケメン二人組も何かを感じ取り、僕らと同じことを思ったに違いない。
このお金を露骨に取ろうとするイベント、、、まさか、、、
と僕らはこのボート旅に疑いを持ち始めた。
「まさか詐欺なんじゃ、、、ぼったくりなんじゃないか?」
と頭をよぎったが、誰も何も言わなかった。言ったらこのボートに乗っている時間がただの地獄の時間になる。
僕らの心の支えは、「9つの顔をもつ銅像が見れる」ということだけだった。
騙されてると思いつつも景色を見ながら
「あ!あれが9つの顔を持つ仏像じゃない?」
「ちげーよ!あれただのおじさんじゃねーかよ!」
などと大して面白くも盛り上がりもしないことを言って、平静を保つのに精一杯だった。
ここで誰かがそれを言ってしまえば、ボートの上のテンションはお葬式モードになるに違いない。
ブッタ売りのおじさん 〜疑惑は確信に変わる〜
またしばらく同じ景色がする水路を再び走りだす。
パン投げおじさんのイベントと、あまりにも周りの景色が変わらなすぎて、だんだんとテンションも下がってきて、会話も少なくなる。
あるよな?「9つの顔をもつ仏像」はあるよな、、、?
パン投げおじさんのゾーンから、15分ほど走ると今度は小舟が近づいて来た。
小舟が近づいてくると、ボートはゆっくりとスピードを落とした。
ボートがスピードを落としたのは、「小舟が転覆しないようにしたのかな?」と思っていた。
しかしボートは走り出さず、その場で止まり、小舟に乗ったおじさんは近づいてきて、イケメン二人に話かけていた。
話しかけたと思うと自分の船から何かを取り出した。
イケメン二人は「ノ〜」と言い、渋い顔で断っていた。
今度は何のイベントだよ、、、。
イケメン二人の反応が悪かったのか、今度は僕らに近づいてきた。
近づいてくると、おじさんはブッタの仏像を手にして、
「1000バーツ!!1000バーツ!!!」
と僕らにそれを買うように言ってきた。
さっきと同じパターンじゃねーか!!!
なんなんだよ。これ。
商売しに来てるじゃねーかよ。
完全に詐欺のやり口じゃねーかよ!
しかも1000バーツって4000円近くするじゃねーかよ!
アホか!キャバクラ行くわ!!
当然ここで誰も買わなったんですが、もうね、完全に疑惑は確信になりましたよ。
完全にこれはぼったくりの旅ですよ。
確かに思い返すと、変なところが色々あったわけですよ。
友人と話していて、疑惑が山程でてきた。
- 値段が異常に高い料金設定
- スペシャルブッタデイという謎の日
- ピーターに名古屋のガールフレンドがいるという話の胡散臭さ
- 今日はボートの値段が半額というできすぎた話
- 民家の間を走るだけのボート旅
- ボート旅中のイベントの数々
- そしてピーターというタイ人らしくない名前
もう、不満も爆発してあれやこれや色々言いあった。
ピーターという名前がタイ人らしくないと、なぜ気が付かなかったのか。
前のイケメン二人組も不審に思っているらしく、大きい声で何かを言い合っていた。
よくよく考えたら運転してるのも小汚え服装のじいさんだし、スタッフとして乗ってるのこいつだけし本当に怪しさしかない。
そしてボートは何もおきないままかれこれ40分程走っていた。
長過ぎる、、、
タイまで来て俺ら何やってんだよ、、、
無言のジャングルクルーズ7周くらいしているようなもんだぞ。
終着 〜確信は事実へ〜
そしてボート旅はあいも変わらず同じ景色を走り続けた。
左右に民家がある風景は本当に飽きた。
心なしか、民家にいる人と目が合うと笑われている気しかしなくなってきた。
僕はまだ諦めたくなかった。
せめて、「9つの顔をもつ仏像」さえ見れれば、、、
見れれば、、、まだ救われる、、、
どこだ、、、
9つの顔をもつ仏像はどこにいる?
もうね、こっちはせめてそれだけがあればと願いを込めて、必死に探しましたよ。
もしかしてアレか?
と思うものの、普通の仏像である。
友人のYくんにいたっては、諦めて完全に寝ていた。
諦めたらそこで試合終了だ、、、
仏像、ブッタ、、どこだ、、、
、、、、、、
、、、、
そして気づいたら、チャオプラヤー川に出ていた。
チャオプラヤー川に着くとボートはスピードをものすごくあげた。
そして知らない船着場でボートは止まった。
僕らが
「なんでここで止まったの????」
と完全に混乱していると、ボートのおじさんは大声で「ここで降りろ!!」と僕らに促してきた。
え?え?どういうこと?と混乱しながらも降りた。
一緒に乗っていたイケメン二人組も完全に混乱していた。
すると降りた瞬間に船着場にいた女性に、
「20バーツ!!20バーツ!!!」
と言われた。
混乱していたし、周りに人もいっぱいいたし、とりあえずこの場から出たかったのでその金額を素直に払ってしまった。
そんでまじでここどこ?
もうね、本当に完全に騙されましたよ。
ボート旅は川を走っているだけだったし、謎のイベントは発生するし、9つの顔をもつ仏像なんてものは存在しねーんだよ!!
なんて日だ!!!
目の前を見ると、先ほど一緒に乗っていたイケメン二人組も肩を落として、歩いていた。
話しかけて聞いてみると、彼らは1000バーツを払って騙されて乗らされたらしい。
別れ際に、
「Bad day、、、」
と言っていたのが印象的だった。
たしかにbad dayだよ、、、
その言葉がすべてだよ。それが世界の真実だよ。あと俺らの方が金額多く払ってたよ
というか結局あの謎のボート旅は1時間くらいあったからね
長すぎだよ、本当にタイまで来て何やってんだよ。観光してる時間より、朝からボート乗ってる時間の方がなげーよ。
ぼったくりされた金額的には1人5000円と大した額じゃないわけですよ。
ただもうね「タイは激安で楽しめる」「タイには良い人しかいない」って情報を聞いていたので怒りが倍増したわけですよ。
これ、詐欺として上手いやり方だなーと思ったのが、
- 出発地と違う場所に降ろされるので文句を言いにいけない
- 金額的にも「仕方ないか」と思えてしまう額
- 明確にぼったくりされたという事実がない(犯罪性がない)
という点。
特に出発地点と違う場所に降ろされると本当に何もできない。
文句言う気がかなりそがれると思う。探すのもめんどくさいし。
というか、このボートはかなりの人が騙されてるみたいだった。
船着場で降りてくる人たちの中で、僕らと同じように「ここどこだよ?」みたいに混乱しながら降りてくる人たちが結構いた。
本当に騙されたのか検証しに行ってみた
ということで、降りた場所は幸い先ほどピーターに出会った場所に近かった。
現在は14時。
ピーターの話では16時までワットポーは閉まっているらしい。
その時間潰しのためにそもそも船に乗ったわけだしね。
というわけで、ワットポーが本当に閉まっているのか確かめに行ってみることにした。
普通に開いてるじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!
全然休みじゃありませんでしたよ。
スペシャルブッタデイってなんだよ。
もうピーター真っ黒だよ。ウソ100%だよ。
最初っから全部ウソしかついてねーよ。あのクソ野郎。
なんなんだよ、本当に。
もうテンションが3人ともガタガタに落ちて、ワットポー内でもほぼ無言でしたよ。悟り開いたよ
ワットポー内には約100円をお賽銭として、投げていく場所があって、あまりに会話がなさすぎて、僕が和ませるために、
僕
「これ一応、、、やっていく?」
と聞くと友人のNくんが、今までに見たことのない冷徹な表情を浮かべて、表情筋を一つも動かさずに、
「今日はタイにこれ以上は1円も払わねーよ」
と吐き捨てて先に歩いて行ったので、背筋が凍りました。
あれ今日って35℃あるんだよね?寒気したよ?
楽しい旅行がいつからバトルロワイヤルな空気になったのか。
最終確認へ
そして僕らは念のために最終確認として、
「今日は警察の仕事が休みで、たまたま友人と待ち合わせしていてこ場所にいる」
と言っていたピーターが、まだあの場所にいるのか見に行くことにした。
これでピーターがそこにいなければ、まだ
「友人と待ち合わせしていて、たまたまここにいた」
ということだけはウソではないということが証明できる。僕らは最後の最後まで、少しでもピーターを信じたい。
ピーター、、、せめてあの場所にいないでくれ、、、、
優しいままのピーターでいてくれ
いやがった!!!!!!!!!!!
ふざけんなぁぁっぁぁぁっっっぁあぁぁぁぁぁぁっっぁっぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!
もうね
最初から最後まで全部ウソだったんですよね。
あの場所で張って待っているピーターという偽名の詐欺師に、僕らはまんまと騙されたわけですよ。
完全に騙されましたよ。この世はライアーゲームですよ。
今思うとこの写真も本当に恥ずかしい
詐欺師と一緒に肩組んで「最高の写真!!」じゃねーんだよ。
というか今見ると、サングラスと言い髪型と言い、詐欺師の雰囲気しかしない。
怪しさしかない。
テンションの下がった僕らはホテルに帰りました
時刻は15時だったのですが、疲労や、暑さ、そして騙されたという精神的な疲れがでて、ホテルのある駅まで戻ることにしました。
そしてスーパーに行き、食材と洋服を調達し、大量のお酒を買いホテルに戻りました。
観光?
んなもんやってられっか!!!
今日は飲んで終りだよ!!バカヤロー!!!!!!!
詐欺には気をつけよう
ということでね。
人生初の海外旅行一日目で、まさか人生初のぼったくりに速攻で会うとは思いませんでした。
良い勉強にはなりました。感謝はしないけど。
本当にね、次タイに行く人がいたら注意して欲しい。
海外に行ったっていうテンション怖いね。テンションだけじゃどうにもならないこともあると学んだよ。
こういう感じの小舟みたいなのに案内されたら「あれ?これやべーな?」と思った方が良いかもしれない。(全部がそうかはわからないけど)
まじでゴリゴリに騙されてるボート乗ってる人いっぱいいたからね。
あとスペシャルブッタデイは存在しない。
それだけは覚えておいて欲しい。
最後に、もしもピーターに次に会うことが出来れば、9つの顔をもつ仏像を作って、それで殴りかかりたいと思いました。
Twitterもやっています
都会から来た女の子がバスに乗ってたときの会話
— megaya (@megaya0403) 2017年9月30日
「あの家かなり古いね」
「人住んでるのかな?」
「あそこまで行くと文化遺産だよね」
「網戸も開かなそうだよね」
「あっちもけっこうボロボロだねー!笑」
僕(やめてくれ、、、あれは俺の親戚の家だ、、、)
タイ旅行の記事一覧
おすすめ記事

- 作者: ローレンス・J・ピーター,レイモンド・ハル,渡辺伸也
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/12/12
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 111回
- この商品を含むブログ (82件) を見る