megayaのブログ

自由に書いてます。エンジニア系のこともたまに。仕事でライターとエンジニアやっています

【自転車(ママチャリ)日本一周】7日目:三重でまさかのパンク。絶望。そして出会い…!!

 

 

今の世の中、知らない人に手を差し伸べるということ自体が、少なくなってきているように感じます。
親切心を出しても怪しまれる確率の方が多いくらいですね 

たとえば、知らないおじいさんが、自分の子供にアメを渡してきたらどうしますか?
そのおじいさんは親切心で渡してきたとしても、怪しむ人が大半なのではないでしょうか。

 アンパンマンの世界なんてすごいですよ。
初対面のキャラに、顔ちぎって食べさせますからね。
顔ちぎった上に、


「おいしいよ。元気がでるよ」


なんて正気の沙汰じゃありませんよ。
相手からしたら顔面ちぎって渡されてただのホラーですよ。カニバリズムですよ。
でも初対面のキャラも、何の疑いもなしに美味そうに顔を食べますからね。

アンパンマンの話を、今の世の中に話を置き換えてみましょう。
駅で知らない女性が、目を細めて伝言掲示板を見ているとします。
そこに僕は声をかけるわけですよ。

 

 

僕「すいません」

女「はい?」

僕「掲示板見づらいんですか?もしかして目が悪いんですか?」

女「はぁ、まあ。。。」

スチャッ(眼鏡を外す)

僕「よかったら僕の眼鏡かけてください、、、僕があなたの足りない部分を補ってあげるよ。」

女「やだ。。。惚れちゃう、、、もしかしてビューネ君?」

 

 

とはならないからね!!

「はぁ・・・いいです。。。」

とかそんな冷ややかなゴミを見るような目つきで見られた上に、

【マジキモイやつに絡まれた。
何が補ってあげるだよ。顔面整形して補ってから出直して来いよ】

なんてツイートされちゃってね。
悲しい世の中ですよ。
あとビューネくんはネタとしてフルすぎるよね

 

 

そんな辛く悲しく世知辛い世の中ですが、僕は三重県でアンパンマンくらいに優しい方に出会いました。
僕の価値観を変えてくれるような出会いがあったわけですよ。

この旅の分岐点の一つとなる三重県。
この旅で、こんなに早くで地獄と天国の両方を味わうことになるとは、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は香良洲公園で起床。
朝起きて疲れはあるものの、目標を走り切ったことがあり、気力は充実していた。

昨日ついたときは、23時くらいだったので、真っ暗でなにも見えなかった。
朝起きて香良洲公園を見回すしてみた。
公園というより、キャンプ場に近いのかもしれない。

 

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そして海が近くて気持ちがいい。
いいところだったな、香良洲公園。
今度は普通にいきたい。

 

とりあえず昨日借りた水道のカギを市役所に返しに行くことに。
市役所の中に入るとおばさんの職員の方が対応してくれました。

 

僕は次の目的地は和歌山と決めていました。
和歌山の「熊野古道」に行こうと思っていました。

 

なのでとりあえずおばさんに道を聞いてみることにした。

けど反応があまり芳しくなく、

 

「う~ん、自転車でね~、う~ん」

 

と困ってしまいました。
申し訳なく思い僕が「いいですよ」と声をかけようと思ったら、

 

「ちょっとまって!」

 

そう言って役所の奥に行き地図とおじさんを一人つれてきて、一緒に経路を考えてくれました。
やさしー!!

そしてだいたいの経路を決め、市役所のおじさんおばさんに見送られいざ出発!!

 

 

よーし!!

 

いくぞ!!!

 

 

今日は天気もよく、体調も気力も万全だった。
身体は軽いし、かなり飛ばして進んだ。

これはかなり順調だ!

 

休みなく

 

5km

 

10km

 

 

 

途中でクオリティの低いピカチュウを見つつ

 

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15km

 

 

 

20km

 

 

 

どんどん飛ばしていきます。
体力があったのもそうですが、なにせ道が走りやすい。

 

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なにもない!!!
走りやすい!!
素晴らしい!!

 

 

 

25km

 

 

よし少し休憩しよう。

そう思い自転車を止めiphoneで現在地を確認。

 

ええっと津市らへんをでて・・・

 

和歌山に向かって・・・

 

 

 

ん・・・あれ???

 

 

ここは・・・・
どこだ!!!!!
iphoneで確認すると、目的と真逆の方向をめちゃくちゃ進み、奈良に直進する俺氏。

 

なにもない広い道路で僕は思わず

 

「なんて日だ!!!!!!!」

 

と叫んでいました気がします。
でも、このときバイキングが全然有名じゃなかったから、言ってなかったかもしれません。

とにかく進路が全然違う・・・
僕はかなり苛立ちました。

  • 道を、丁寧に教えてもらったにもかかわらず、間違えたこと
  • 「気分よく走っていたのに、なんだよクソ野郎!!」という気持ち
  • 道を戻らなければならないこと
  • 気温が高く暑すぎたこと

それらの要素があり本当にイライラしました。
昨日のしょぼくれた気持ちと違い、怒りが気持ちにでていました。
誰かに八つ当たりしたい衝動を押さえとにかく急いできた道を戻ります。
イライラしていたので、自転車の運転も雑で、とにかくこぎました。

でもね。
やっぱりこういうときに、悪いことは重なるものなんですよ。

 

僕が長い坂を上りきり、坂を下り始めたところで、違和感を感じブレーキをかけました。
冷や汗が背中をつたります。

 

「この感覚は前にも味わったことがある。。。。」

 

まさかと思い後輪を見て見ました。

 

やっぱり、、、

 

 

 

パンクしてる、、、

 

 

やはり安物の通販で買った自転車では、重い荷物には耐えられなかった。
とりあえず自転車を、路肩に放り投げるように倒す。

自転車が、音をたてて倒れこむ。
壊れることなんて、イライラしていて気にしていなかった。

 

 

ああ、、、なんてついてないんだ、、、

 

昨日できつい時期を乗り越えて、今日は快進撃の「倍返しだ!」とか思ってたのに
(でもこのとき、半沢直樹は放送されてないので、思ってないかもしれません)

 
とにかくパンクを直さなくては、、、
民家の塀に腰を置き自転車を倒れた自転車のパンクを直します

初めて自分の手によるパンク修理だったので、勝手がわからず暑いしイライラ・・・・
さらにいくら人通りが少ないとはいっても、住宅地周辺だったので日陰も少ない。
移動する体力もなく、道路脇でイライラしながら作業した。

とにかく上手くいかない
そもそも自転車のパンクの修理は下記のサイトのように、それなりに道具と準備が必要なのである

参考:http://pinkastoro.gozaru.jp/manual/bicycle/


バケツなどで空気穴を探して穴の開いた箇所を探し、100円ショップにあるシールを張って完了。
というのがベター

そして簡単に見えますがやってみると難しい・・・
以外にシールがキレイに張れなくて、空気が抜けたりする。
下手すると、パンクしている穴すら見つからない。

当然僕も、やり方がまったくわからず、なかなか上手くいかない。

 

イライライライラ
子供がジグソーパズルができない時のように、駄々をこねるようなイライラが続きました。

修理していると、寄りかかっていた塀の家の主が出てきました。
主であるおばさんは、僕を見るなりすぐに近づいて来ました。

あ、、これは怒られる、、、 

そう僕は思い、座りながらぴんと背をはり塀によりかかるのをやめ、あたかもおばさんには気づいてないように、修理に集中してる風な空気を出しました。 

おばさんは僕に近づいてきて、すぐに口を開きました。
 僕はおばさんの顔をみずに

「ああ怒られる、、、今日は厄日だな、、」

と思いました。

しかし、おばさんは僕の予想に反して、

 

「大丈夫?暑いやろ?うちの庭でやってきなさい」

 

と勝手に塀に寄りかかる僕を怒るどころか、なんと敷地内に招いてくれました。
なんてやさしい世界。
そして敷地内の木陰で、修理をさせてくれ、さらに麦茶までいただきました。

 

おばさんのおかげでイライラがおさまり、修理に集中することができました
そして1時間くらい悪戦苦闘してようやく完了!!
めっちゃうれしかった!!!!

おばさんにお礼を言いにいったところ、さらにうれしいことに、ペットボトルのお茶までくれました。

 

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僕は思わず

 

「じぇじぇじぇ!!ありがとうございます!!」

 

と驚いてお礼を言いましたが、あまちゃんは放送前だったので、じぇじぇじぇはいってないかもしれません。

とにかくパンクは直った!!!!!
おばさんに本当にちゃんとお礼をいっていざ出発!!!!!!!

 

うっしゃー!!!
こっからが快進撃だぜ、ベイベ!!

 

 

 

 

 

くだり坂だったのでいきなり軽快なかけだし!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぷしゅー・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱりパンクは直ってませんでした。
空気が抜けてく音が、ありありと聞こえてきました。

始めてやったので上手くできてなかったみたいで、坂の途中でまたも空気が抜けました。

本当に絶望しました。

 

 

 

あああ、、、、

 

 

自分で直すのは無理だ、、、とにかく自転車屋を探さなくては、、、

 

 

でも周りにはなにもない、、、

 

戻っても広大な一本道が広がっているだけ、、、

 

 

とにかくiphonで自転車屋を探そう、、、、

 

 

そう思いiphoneを取り出しました。

 

 

 

 

 

 

 

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ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

 

 

電池きれええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

 

 

本当に終わった。
絶望中の絶望でした。

 

 

いったいどうすれば・・・・
そう思っても進むしかありません。
戻って、さっきのおばさんに助けを求めたほうが、よかったのかもしれません。

しかし、おばさんにこれ以上迷惑をかけたくない気持ちがあったので、とにかく進むことにした。
この判断が重大なミス!

 

 

 

ここが一番のどん底のはずだ!!

 

大丈夫!!

 

進めば自転車屋はあるはずだ!!

 

 

 

 

僕はひたすら自転車を押しました。

炎天下の中。
まったく知らない土地で。
携帯の電池もなく。
重い荷物を積んだ自転車を、ひたすら 押す。

この恐怖が伝わるでしょうか?

目の前の急な上り坂に臆することなくひたすら押しました
坂を上りきり再び下り坂

 

ゆっくり進もう

 

大丈夫

 

進めば道は開ける

 

 

絶望しながらも前だけは向いていました。

 

 

 

 

 

 

しかし、、、、

 

 

世の中悪いことは重なるもの。
本当の恐怖はここからでした。

 

 

 

 

 

僕が下り坂を押していると何かが落ちる音がしました。
それと同時に、目の前に、なにか黒いものが転がっていくのが見えました。

意識が朦朧とする中で、それを視界の端で捉えました。
黒いものは、坂を滑るようにころがっていきます。

僕は、ゆっくり転がっていく「それ」を見ていました。


「それ」はゆっくりと転がります。
それが排水溝に入ろうとしたとき、僕はハッとなりました。

 

あれは、、、、、

 

 

 

 

 

まさかぁぁっぁっぁぁぁぁっぁっぁっっぁああぁぁあっぁっぁあぁっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

黒い「それ」は、自転車のタイヤの横の、ねじを固定するパーツでした。
つまりそのパーツが無いと、いつ前輪がバラバラになってもおかしくないようなパーツでした。

排水溝に落ちる寸前、僕は思わず、

 

 

 

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

 

と叫んでいました。
12902デシベルくらいはでる大声で叫んでいたと思います
車のクラクションが110デシベルくらいなので、日本に轟くくらい叫びました。

 

 

とにかくパーツは、コロコロ転がり、狙ったかのように排水口に落ちていきました。
落ちていく瞬間は、完全にスローモーションで見えましたよ。


自転車は組み立て式の通販の自転車だったので、僕の組み立て方が悪かったのと、雑に放り投げたのが最後のダメージを与えていたようだった。

自転車のタイヤはついているものの、ねじを固定していたパーツがなくなり、ねじはむき出しになりいつ壊れるかわからない。

 

 

  

おわった・・・

 

 

 

今度こそ本当におわった

 

 

 

絶望
本当の絶望

 

 

 

 

知らない土地

 

パンクしたタイヤ

 

充電の切れたiphone

 

なくなったパーツ

 

 

 

 

 

本当の絶望だ
もう泣く気にすらなれなった
とにかく終わり

 

 

 

やっぱり昨日で、旅を終わらせるべきだったんだ

 

 

もう終わりなんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう落ちるとこまで落ちていた。
とにかくもう旅をやめたかった。
一刻もはやく家に帰りたかった。

 

 

そうだな、、、とにかく終わらせるために進もう。
そう僕は思った

とにかく家に帰るために、駅に着かなければ、、、
進もう、、、

道は延々と続くが、民家は見えない
ひたすら道が続くだけ

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何も思わない
何も感じない

心になにもない状態で進む

ひたすら進むだけ

 

 

 

周りに民家らしき建物もない
とにかく進む

虚無感だけが心を覆っていた。

 

 

 

進んでいくと、だだっ広い道の十字路が見えた。
十字路の一角に、一軒だけ建物が見えた。

 

久しぶりに建物を見つけた。
とにかく道を聞いて見よう。

 

 

僕は十字路に向かって自転車を押した。
建物に近づくと、中からなにやら陽気な声が聞こえる。
どうやら喫茶店で、カラオケをやっているみたいだ。陽気な声も聞こえる。

 

 

やっぱり、、やめようかな、、
どうせとりあってもらえないだろう、、、

 

僕はその店を通り過ぎようとした。
しかし道の先になにも見えない。広大な地平線。
十字路をどっちにすすめば良いのかわからない、、、、

 
僕は意を決して、さっき喫茶店のに入ることに決めた。
ドアノブに手をかける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで出会ったのは!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

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