megayaのブログ

自由に書いてます。エンジニア系のこともたまに。仕事でライターとエンジニアやっています

【自転車(ママチャリ)日本一周】2日目: パンクしないタイヤを求めて

出発してから初めての起床
疲れがあったが、慣れていないテントでよく眠れず早くに起きる
 
 
 
 
そして気づく
 
痛い!!
身体がめちゃくちゃ痛い!!
 
 
久しぶりの筋肉痛を味わう
足だけじゃなく全身が痛い
 
なによりもケツが痛い
 
自転車に長時間乗ると、こんなにもケツが痛くなるのか
本当に痔になったのかと思うくらい痛い
 
 
 
 

 

 
 
 
苦痛を味わいながら
「昨日はヤンキーに囲まれて怖かったなぁ」
なんて考えつつ、だらだらとテントをたたむ
 
くそ!畳むのもめんどくせー!
テント捨てようかな、、、
 
 
しかし高かったから、捨てるわけにもいかない
不満をためつつ片付ける
 
 
 
さて今日の目的地は熱海!
 
なぜ熱海かと言うと出発前に調べたのですが世の中にはパンクしないタイヤというものがあるらしい
 
それが熱海でできるらしい
 

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なんか中にゴム的なの入れてパンクしない的な! 素敵!!
これがあればすげー楽じゃん!!!
パンクの心配しないとか最高やん!!

と思いスタートから熱海を目指していました!


今日は40kmくらい進めばいいだろう!

2時間で10kmと考えれば余裕で夜までにはつくはず!



それじゃ出発!
今日は楽しく行ける気がする!


朝早くの海辺をのほほんと走る
優雅なサイクリング気分


身体は痛いし荷物はくっそ重いけど、まだ2日目なのでモチベーションが高い!!
筋肉痛とか気にならなかった





あー世界は俺をきっと愛してる


歩いてる人たちもにこやかだし


この素晴らしい世界


美しき日本


旅にでてよかった!!!




と感無量

今ならいきなりスタン・ハンセンのラリアット食らっても、マザーテレサ並の優しさで包み込める自信がある


そんくらいの気持ち良さでした



このテンションのままゆったり進み


公園で水筒に水足したりしつつ、余裕を持って行動してました


さて順調にことは進み市街地を少し離れ


次第に道路標識にも熱海が見え始めました



ここをまっすぐ行けば熱海に着くはず!!!

行くぜー!!!!!



熱海まで一直線!!


















あれ?

なんか音がするぞ?


シューシューいってるぞ


暑いしなー
幻聴かなー

怖いなー怖いなー





なんかタイヤが重いぞ?




自転車を止める









!!!!!!!!!!!!!




パンクしとるがな!!








きましたよ
自転車の旅での最大の難関であるパンク


パンクしないタイヤ買いに行くためにパンクするって、、、


もうね
ほんとにテンション落ちましたよ
一気に落ちましたよ

高低差ありすぎて耳キーン状態ですよ


やっぱりネットで買った自転車ですからね
荷物積む用のじゃないですから、想定の重さを超えていたんでしょう


今いる場所は市街地から少し離れたところにあり、小田原辺りに戻っても遠いし熱海までも遠い
どっちつかずな状態



ふっ甘いな!
こんなこともあろうかと、パンクしないタイヤが買えるお店の一覧のリストを、プリントアウトしておいたのだ!!

早速それを見てみる




お!

おおお!!



なんと引き返せば、小田原にもパンクしないタイヤを売ってるところがあるじゃないですか!


戻るのはもったいない気もしたが、一縷の望みにかけて引き返すことにしました



ただただ

そんなやっぱり甘いもんじゃない





こっからが地獄


昼頃になると太陽もでてきて灼熱の炎天下


自転車に乗ることができませんから、ひたすら自転車を押すのみ

もうね
重いのなんのって

パンクした自転車+積んである荷物(テントなど含む)

って考えると相当、重量ありますからね

さらにパンクしたことでテンションもガタ落ち


ほんとに死ぬ


しかも思ったより遠かった

自転車で走る距離と、押していく距離だと体感が全然違う




もうみんな消えろよ


世界滅びろ


日本なんてクソ


笑って歩いてんじゃねーよ!ハゲ!




と朝とは打って変わっての心境


今この状況でスタン・ハンセンにラリアットされたら、2億払って殺し屋に頼むレベル


汗はだらだら

水は底をつきる

足はがくがく


金を意地でも使いたくなかったので脱水症状半ばでした




そんな感情をいだきながら、なんとか自転車屋に到着!


桃源郷に着いたような気分
ほんとに泣くくらいうれしかった

文で書くとあっさりだけどほんとに辛かった
3時間くらい炎天下で押しっぱなしですからね




そして自転車屋の中に入ろうとする






ガチャ




ガチャガチャ、、、





開かない、、、



開かない、、、、



開かない


うそだ



そして中を覗いてみる


みると店内にあるバイクとかも、微妙にホコリをかぶってる気がする


まさかつぶれている、、、


これは完全に終わった


近くの木陰でへたりました



当然誰も助けてくれるわけがありません



「もう、、、ほんとに帰ろうかな、、、」



心が折れ折れの状態になったときに、僕の前にトラックが止まりました




おっちゃんが顔を出して一言


「どうした?店になんかようか?」


きた!

店の人きた!!!!!!

まさにノアの箱舟



僕は立ち上がりおじさんの言葉に間髪いれずに

「パンクしないタイヤにしてください」

と僕はハッキリと確実に聞き取れる声で言った



しかしおじさんは呆気にとられたような顔で


「え?」


僕は同じことをハッキリとわかりやすく口を大きく開けて繰り返す


「パンクしないタイヤにしてください!」


しかしおじさんは呆気にとられたような顔で


「え?パンクしない?なに?」


僕は大きい声でエレガントかつ大胆に、それでいて魂のこもったイニシアチブな言葉を繰り返す


「パンクしないタイヤにしてください!!!!」



おじさんは呆気にとられたような顔で



「え?え?」




アホか!!
ドラクエの勇者じゃねーんだよ!

王様「さあ!勇者よ!旅にでてくれるな?」

はい
→いいえ

王様「そなたが旅にでなければ世界は滅びてしまう、、
さあ!勇者よ!旅にでてくれるな?」


はい
→いいえ


王様「そなたが旅にでなければ世界は滅びてしまう、、
さあ!勇者よ!旅にでてくれるな?」


この無限ループやらされてる感じでしたね
さらに炎天下で押していたので、僕のテンションも相当変だったでしょう



らちがあかないのでプリントアウトしてきた紙を見せる


するとおじさんの顔が急に曇る







「あーこれかぁ、、、、」

少し考えて

「予約がね~」



とポツリと言う


しかし僕は折れない!!
ここまで苦労してきて、折れるわけにはいかない
3時間もかけて自転車を押してきたんだ
ここでひいてたまるか



「この辺に適当に泊まってすごします!
何日かかってもいいんでお願いします!!」


しかし

「でもタイヤ重くなるよ〜」

「予約がね〜」(2回目)

「時間かかるよ〜?」

「タイヤ直すだけでいいんじゃないかな?」

「お金少ないなら、普通に直すだけでいいんじゃないかな〜」





と僕が何を言ってもふにゃふにゃと断られる

5分くらい押し問答するも、あくまでコンニャクの如くふにゃふにゃ断る


僕は途中でうすうす気づいていた


おそらく

・パンクしないタイヤにするのはめんどくさい

・あまり儲けにならない

・最初に頼んだ反応を見るに、お客さんにほとんど頼まれたことがない、またはほとんどやったことがない



このいずれかだろう

もう疲れてたし先に進みたいし、めんど臭かったのでパンクだけ直してもらうことした

そんでやり終わってビックリ


2500円も取られました



チューブ変えたわけでもなし



それで2500円て・・・

家の近くの自転車屋なら、チューブ変えなきゃ1000円近くでやってくれた気がするのになぁ





苦い思いをかみしめつつ出発


「頑張れよぉ〜」


とか言われたけど、そんときは腹がたち過ぎて、メラゾーマ唱えてやろうか迷った
MP足りなかったから、仕方なく命だけは勘弁してやった


(今思えば実際そんなに悪い人ではなかったかもしれない。精神状態的にイライラしやすくそのときは余計ムカついたんだと思う)





そんで結局走り直して

ふんばったけど妥協




箱根山の手前で本日は挫折


熱海の途中で戻ってきて、ロスしたのでほんとに距離が進まなかった



しばし寝床探しをして


川の近くに泊まろうかなー

でも増水とかしたらなー

 

 

 

 
 
 
なんて迷っていると
 
 
おじさんに声をかけられて談笑
 
 
 
「寝るとこ迷ってるんすよー」
 
 
と言うと
 
 
「おし!俺に任せろ!!
ついてこい!」
 
 
え?まさか泊めてくれる?
 
 
 
と思いおっさんにニコニコ笑顔でついていく
 
 
 
 
 
 
おっさんが最高の寝る場所を提供してくれました
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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 歩道橋の下かい!!


でも寝ようとしてた川は、本当に増水することがあるらしいから、教えてくれおじさんに感謝


いいおっちゃんだったな!!




そんなこんなで今日は就寝しようとした





でも野宿に慣れてないのですげー怖かった




誰かに襲われたら
金をゆすられたら


すごい考えた

歩道橋の下だから、誰かが通ると足音がして心臓がバクバクだった


寝ようとしてから2時間くらいは目がパッチリだった



それでもやっぱり歩き続けた疲れが、だんだんと勝り眠りに落ちていく・・・





2日目

神奈川県 大磯~  箱根山の手前

【走行距離】 38.3km


2日目終了


とりあえずここまででもう死にそうにつらかった


しかし明日は箱根
神奈川最大の難所





きついです





王「勇者よ!明日もがんばってくれるか?」

はい
→いいえ


王「勇者よ!明日もがんばってくれるか?」

はい
→いいえ



王「勇者よ!明日もがんばってくれるか?」

→はい
いいえ


王「よし。頑張ってくれるか、明日も頼むぞ」



 

 

 

 

 

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