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【ママチャリ日本一周】22日目:宮崎と大分をつなぐ10号線は地獄の坂道

 

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大分県で起床

 

 

 

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今日は大分県の臼杵市と津久見市の間にある公園で起床。

 

隣にゲートボール場があった。もしかしたら、この公園はおじいちゃん達の憩いの場になっているのかもしれない。


そんな公園にボロ自転車とぼろ布を来た僕が野宿してて発見されたら、衝撃で気絶させてしまったかもしれない。誰も来なくてよかった。

 

 

 

 

 

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買っておいた半額のパンを食べて水道で歯を磨く。
昨日登った坂道のせいで今日も体が痛い。辛い、寝たい、早く旅が終わって家に帰りたい。

 

今日はこの大分から宮崎へ突入を目指している。距離的にはそんなにないはずなのだが、大分から宮崎へ行く県境の坂道はヤバイという噂を聞いていた。

 

 

※大分に入ってから別府まではほぼ一本道で、特に延岡から大分
までは嫌になるくらいの山道になるのは覚悟しましょう

 

宮崎市から大分県の別府まで自転車で行った場合のおすすめのルートと所要時間... - Yahoo!知恵袋

 

(yahooさんの知恵袋にも書いてある)

 

 

とにかく道が悪くて、とにかくキツくて、とにかく長い道のりらしい。

 

ああ…朝からなんてテンションが下がる情報なんだろうか。どこでもドアで家に帰りたい。タケコプターでも良い。いっそヘリコプターで帰りたい。 

 

 

 

バス停での出会い

 

 

前日のきつい坂道のせいで全身が痛かったので、心も身体もダメージが大きかった。鉛を飲んだように身体が重い。

 

そしてそのテンションが下がるのに拍車をかけるように、今日は天気が良くない。
走り出して15分ほどですぐに雨が降ってきて、自転車で走れない状態になった。

 

走り出してすぐに雨が降り出したので、やる気が完全になくなった。

 

 

 

すぐにコンビニに飛び込んで、コンビニでトイレ休憩とサンデー、マガジンを立ち読みした。やってらんねーよ。

あーもう日本一周なんて辞めたい。ずっとコンビニにいたい。ジャンプとマガジンとサンデーだけが生きがいのおじさんになりたい。

 

 

しかし、そんな文句を言っても、進まないと何も始まらないので、小雨になったところで出発することにした。

 

 

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 (天気がとにかく不安定だった)

 

 

 

しかし、やる気を出したところで再び雨が降りだす。

 

今度は土砂降りだった。自転車で走ることはおろか、歩くのさえ難しいほど雨が降ってきた。


びしょ濡れになりながら自転車を押して進み、屋根付きのバス停で雨宿りすることにした。


もう今日はこれで進むのをやめてしまおうかな…

 

 

そう思っていると、タバコを吸いながら歩いてくるおじいさんがバス停に入ってきた。おじいさんは気さくに、

 

「兄ちゃんどうした?どっから来た?」

 

と僕に話かけてきてくれたので、バス停で雨宿りしながらおじいさんと談笑した。

 

 

 

 

 

・おじいさんは仙台や埼玉に住んでたことがある。
・仕事で地方に色々と飛ばされ、退職してやっと大分に戻ってこれた。
・色々と地方に行った中で、結局は地元の大分が一番好き。
・定年後だけど地元に戻ってこれてよかった。

 

すごい穏やかな話し方で、身なりもキレイでとても67歳には見えなかった。良い老後の姿だ。

 

そして地元ってやっぱり大事なものなんだなと思った。帰れる場所があるって大切。

 


おじいさんと話しているうちにだんだんと天気も小雨になってきたので、出発することにした。

 

不思議なものなんだけど、精神的に参ってるときって、誰かと何でもない話をしていると一気に落ち着くんだよね。

 

 

 

大分と宮崎の県境の坂はやばい。もはや森だよ。

 

 

おじいさんと別れたあとに、スーパーで買い物をして、腹ごしらえすることにした。

 

ここからキツイ坂道だ。エネルギーを蓄えないと。

 

 

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半額の弁当助かる〜!
200円で弁当が買えるとか良い時代だよ、本当に。


弁当も食べたし、やる気もでてきた。いよいよ県境に挑む。



いよし!待ってろよ!県境!!!


やる気出てきたし、超えてやるぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

 

 

 

 

 

、、、、、、、

 

 

 

 

、、、、

 

 

 

、、

 

、、

 

 

 

 

 

 

Zzz…

 

 

 

 

 

 

はっ!!!!!!

 

あれ?ここどこだ!?
あれ?何してるんだっけ?俺って誰だっけ?

 

 

 

僕はベンチで目を覚ました。弁当を食べて、やる気をだして出発するどころか、気づいたら横になっていた。完全に寝ていた。2時間くらい爆睡してた。


寝た記憶が本当にない。相当疲れが溜まっているのかもしれない。もしくは相当なアホなのかもしれない。

 

急いで準備をした。

時間が遅くなると山道が危なくなる。早く行かないと!!

 

 

よくよく考えたら、スーパーの付近で浮浪者が寝ているようなもんだから、かなりの営業妨害だっただろうなぁ…

 

 

 

 

いよいよ恐怖の山道へ

 

 

ということで再び走り出し、ひたすら10号線をまっすぐに走る

目指すは宮崎県。幸いなことに、雨は止んでいた。神様が味方してる!!

 

 

しばらくは海岸線沿いをゆったりと走っていた。

 

自分のペースで行けるな~

と思っていたら、急に山道に突入した。

 

 

 

 

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これ本当に国道ですか?

国が管理してる道路ですか?いやもうどっからどう見ても森じゃないですか?


ある~日、森の中、くまさんに、出会った〜って歌がリアルに聞こえてきそうで怖いんですけど。

 

しかも道も狭いしガードレールもないし、危なすぎぃぃぃ!!

 

 

とにかくゆっくりと進むことにした。

自転車で勢いよく走って、崖からオチても反対側から車が来てもゲームオーバー。

 

慎重に進もう。
 

 

 

 

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それにしても霧がすごい… 

 

今日は「坂がキツイ」という事前情報がたっぷりあったので、それなりに準備もしてきた。


坂は体力を使わないように押して進むし、食料もバナナやスポーツドリンクなどすぐにエネルギーになるものも揃えてある。


そしてなにより運が良いことに、昼間にベンチで寝たことにより、朝より体力がかなり回復していた。計算通り!やはり天才!!

そんな要因もあったので、ゆっくりながらも確実に進むことができた。

 

 

 

 

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進んでも進んでも霧がすごい…! 進めども進めども森ばかり。


あたりは静寂に包まれていた。人の気配がまるでしない。不安と緊張に包まれながら、僕はゆっくりと進んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

ガサッ

 

 

 

 

 

 

生き物が動く音がした。心臓が飛び上がるかと思うくらい驚いた。

 

僕は身動きがとれなくなった。これがもし熊などの獰猛な動物だとしたら終わりだ。

物音は立てられない。

 

 

僕が棒立ちになり、動けずにいると、

 

 

 

 

 

 

 

 

ガサッ
ガササササッ

 

 

 

と何かが駆け抜けていくのが見えた。キツネかたぬきかはわからないが、何かの小動物のようだった。

全身から力が抜けた。安堵し、自分が呼吸を殺していたことに気づき、大きく息を吐いた。

熊じゃなくてよかった…本当に怖かった。


ある意味で狐に化かされたと言っても良いかもしれない。

熊じゃなくてよかった、、、

 

 

 

そして、いよいよ県境へ!宮崎県に突入!!

 

 

野生の生物に怯えながらも、確実に歩を進めていく。


いつもなら途中でへばってしまったかもしれないが、今日はどんな坂道がくるのか知っていたので覚悟の量が違った。


やっぱり準備してたから、かなり坂はキツいけど順調に進んでいる。

 

 


そして必死に必死に必死に必死に進み続ける、

 

時間がどのくらいったたのかわからない、


ただひとり静寂の中を進んでいく、

 

 

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そしてようやく!!

 

 

 

 

 

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大分県と宮崎県の県境に到着!!!!!!!!!

 

 

うわーーーー!!!
やっとこさ宮崎県に突入!長かった…!!

 

 

 

 

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というか看板怖すぎだろ。とんだけ人通ってないんだよ。「郷土を美しく」の前に看板をキレイにしろよ。

 

まあそんなことよりも、とりあえず達成感でいっぱいだった。しかも坂を登ったということは、こっから一気に下り坂だしね!!

 

 

 

 

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あとは楽だなーと思ってたら、坂を下りきってからもめちゃくちゃ長かった。周りにコンビニとかが全くない雰囲気だった。


別にこの辺で野宿してもよかったのだけど、坂道の途中で野生動物に出会った恐怖が頭をよぎって先に進むことにした。

 

疲れているけど、命の方が大事。死にたくはない。

 

 

 

 

いよいよ就寝…と思ったら最後の罠が!!

 

 

そんで坂道で疲れた身体に鞭打って、ひたすら漕いで、道の駅 北浦という場所を発見し今日はここで寝ることにした。

 

 

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道の駅 北浦 オフィシャルホームページ

 

(写真は次の日の朝に撮ったもの、ついたときは真っ暗だったのでこんなすごい公園だと気がつかなかった)

 

 

 

時刻は20時30分をまわっていて真っ暗だった。

今日はここで眠ることにした。ここから少し進むとまた坂道に突入するらしい。地獄の狭間だ、ここは。

 

 

とにかく疲れた…

よろよろと自転車を押して歩き、ベンチが置いてある場所まで移動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい!」

 



 

 

 

 

 

 

 

全身の筋肉が一気に緊張するのがわかった。真っ暗闇でいきなり声をかけらた。恐怖以外の感情はでてこなかった。


正直言って野生生物の出現なんて目じゃない。やはり一番怖いのは人間だ。

 

自転車のハンドルをギュッと握った。手は汗でベトベトだ。

 

と、

いろいろを覚悟を決めていたのですが、

 

 

「おいおい!そんなに固まってビビることはないよ、ちょっと驚かかそうと思ったんだ!」

 

 

明るく声をかけられた方をみると、ベンチに2人座っていて楽しそうに笑っていました。

 

目が暗闇に慣れてきて、よく見るとおじさんとおばさんが、仲良さそうにベンチに座っていました。

 

どうやら自転車で歩いてくる僕を見て、驚かそうと思って待っていたらしい。お茶目かよ!!!

 

 

かなりビビっていた僕は腰から砕け落ちるほど、身体から力が抜けました。ヤンキーとかじゃなくてよかった。 怖かった…

 

 

ということでベンチに座って、50代くらいの上品そうな夫婦と少し話しました。

 

お茶目な夫婦には息子が2人と娘2人の子宝家族で、それぞれ警視庁に務めていたり、市役所務めだったり、かなりのエリート一家だった。優秀DNAだ。

 

  

家族のことやら、おじさんの昔のバイク旅の事やら聞いてたらなんだかんだ一時間近く話していた。


正直言ってこのときめちゃくちゃ疲れていたから、会話半分くらいしか聞いてなかった。多分途中で意識なくなりながら会話してた。

 


でもやっぱり出会いは大事。楽しい。一期一会とはまさにこのことだろうなと思った。

 

 


そして、その夫婦とは別れ、最後にがっしりと握手して、僕は眠ることにした。

 

 

一日色々あった…長い一日がようやく終わった…

 

 

 

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津久見(大分県)〜北浦町(宮崎県) 約105km

 

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本当にあの坂道のきつさはこの旅でも屈指を誇っていたと思う。
もうめちゃくちゃ長い。永遠に思えた。

 

野生生物に驚かされたり、おちゃめに驚かされたりしたけど、生きていてよかった。これが野生生物が熊だったり、驚かしてきたのがヤンキーだったりしたら、生きてなかったかもしれない。

 

本当によかった。 

 

生きているって素晴らしい。

 

 

 

 

 

熊!に出会った襲われた

熊!に出会った襲われた